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湘南GK秋元が神セーブ連発…首位追う川崎F、猛攻及ばずスコアレスドロー

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川崎フロンターレ対湘南ベルマーレはスコアレスドロー

[9.26 J1第18節延期分 湘南0-0川崎F BMWス]

 J1リーグは26日、第18節延期分を行い、首位を猛追する川崎フロンターレが敵地で湘南ベルマーレと対戦した。相手GKのビッグセーブに苦しんでスコアレスドローに終わったが、首位との勝ち点差を『3』に縮め、次節にも首位奪取を果たす可能性が出てきた。

 7月28日に行われるはずだった第18節が台風12号の影響で延期され、秋雨が降りしきるミッドウイーク開催に。首位のサンフレッチェ広島に対し、一時は勝ち点差が『13』離されていた川崎Fが勝てば『1』に迫れるという中で臨んだ。

 ホームの湘南は4日前に行われた第27節のC大阪戦(△1-1)からスタメン3人を変更。MF石川俊輝、FW松田天馬、FW山崎凌吾が入った。対する川崎Fは同じく中3日での名古屋戦(○3-1)と同じ11人でキックオフを迎えた。

 立ち上がりは川崎Fが優勢。DF車屋紳太郎のオーバーラップやMF家長昭博のカットインシュートでゴールを襲うと、前半13分にはMF大島僚太の浮き球パスからMF阿部浩之が鋭いクロス。DF坂圭祐が辛くもスライディングでクリアした。

 激しいプレッシングで中盤を寸断する湘南も徐々に主導権を握り返す。前半25分、松田のフィードをDF岡本拓也が頭で折り返し、山崎の右足ショットは相手DFがブロック。同28分にはDF山根視来の突破から松田が惜しいシュートを放った。

 ハーフタイムに雨脚が強まって迎えた後半3分、川崎FはMF下田北斗のシュートで攻撃の口火を切ると、直後にDFエウシーニョのクロスが山根を強襲してCKを獲得。強風で処理に苦しむ湘南守備陣を相手に、下田の力強いキックが3本続けてゴール前に蹴り込まれた。

 距離感良く守る湘南も後半16分、キャプテンマークを巻いたDF杉岡大暉のパスカットから松田、石川がつないで杉岡が左足で狙ったが、力強いシュートは大きく枠外。川崎Fは直後、両チーム通じて最初の交代カードを使い、阿部に代わってMF登里享平を入れた。

 湘南は後半25分、自陣でのクリアを松田が持ち上がってカウンターをしかけると、DF奈良竜樹のクリアミスに乗じて山崎が突破。PA内に駆け込んだが、戻った奈良が辛くもクリアした。対する川崎Fは同26分、相手CKのカウンターから登里と家長がカウンターのチャンスをつくった。

 勝ち点3がほしい川崎Fは後半26分、下田に代わってMF鈴木雄斗を投入し、前目の位置に置いてサイズを生かす。対する湘南は同30分、松田を下げてMF菊地俊介をシャドーの位置で起用した。同32分には美しいパスワークから杉岡のクロスがGKチョン・ソンリョンを襲った。

 川崎Fは後半36分、MF中村憲剛の左CKに奈良が頭で合わせたが、GK秋元陽太が右手を伸ばしてセーブ。同37分、家長に代わってFW知念慶を送り込むと、同39分には小林のカウンターから知念が決定的なシュートを放ったが、秋元が奇跡的なブロックを見せた。

 なおも攻勢を強める川崎Fは後半40分、PA内で小林が岡本に倒されてPKを獲得。これを小林が中央に蹴ったが、またしても秋元が的確な読みで立ちはだかった。アディショナルタイムも優勢に試合を進めたが、最後まで相手GKの牙城を崩すことはできず、勝ち点1を積み重ねるにとどまった。
 
(取材・文 竹内達也)
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