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荒木のスーパーゴール含む4発!札幌との打ち合い制した磐田が2年連続8強進出

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途中出場のMF荒木大吾がダメ押しの4点目

[9.26 天皇杯4回戦 磐田4-2札幌 ヤマハ]

 第98回天皇杯全日本サッカー選手権は26日、各地で4回戦を行い、ジュビロ磐田北海道コンサドーレ札幌に4-2で勝利した。磐田は2年連続の8強入り。10月24日に行われる準々決勝で仙台と対戦する。

 磐田は最初の決定機を先制点につなげた。前半9分、スローインの流れで右サイドのMF山田大記からパスを受けたDF小川大貴が左サイドを持ち上がり、絶妙なスルーパスを供給。最終ラインの裏に抜け出したFW川又堅碁がGKとの1対1を制し、左足シュートを突き刺した。

 札幌もすぐさま反撃に出ると、わずか2分後に試合を振り出しに戻す。ハーフウェーライン上のDFキム・ミンテが正確なロングフィードを入れ、MF早坂良太がワンタッチから右足シュートをねじ込んだ。

 追いついた磐田は前半20分にチャンスを迎え、川又が左サイドを持ち上がってクロスを供給。ファーサイドに飛び込んだMF太田吉彰が決定的なヘディングシュートを放ったが、GK菅野孝憲が阻んだ。

 札幌はアクシデントに見舞われ、DF小川大貴と接触したFW内村圭宏が右足を押さえてピッチに倒れ込む。前半22分に負傷交代となり、MF小野伸二を投入。前半31分にはカウンターから鋭いドリブルで切れ込んだFW宮吉拓実がDFを次々にかわすと、決定的な右足シュートを放ったが、GK三浦龍輝が横っ飛びで阻んだ。

 札幌は前半44分、厚みのある攻撃で押し込み、DF菊地直哉がフィニッシュに持ち込んだが、DF高橋祥平らの堅守に跳ね返され、1-1で前半を折り返した。後半5分にもカウンターからゴールに襲いかかり、MF太田吉彰のアーリークロスに川又が飛び込んだが、GK菅野が、またも好セーブした。

 雨脚強まるヤマハスタジアムでホームの磐田が勝ち越しに成功する。後半14分、右CKの流れからこぼれ球をおさめた山田がゴールを背にしてコースをつくると、切り返して相手DFをかわし、低い弾道の右足シュートでネットを揺らした。
 
 試合は打ち合いの様相を呈す。再び1点ビハインドの札幌は後半24分、小野が右後方からふわりとしたクロスを入れ、MF兵藤慎剛が巧みなバックヘッドでゴールを陥れた。ベテランのホットラインが炸裂し、2-2に追いついたが、次の1点を奪ったのは磐田だった。

 3分後の後半27分、MF山本康裕のパスを受けた山田が右後方から斜めにスルーパスを入れる。MF荒木大吾は触れられなかったものの、早坂に当たったボールがそのままゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールで3-2。さらに後半31分、こぼれ球を回収した荒木がPA手前で切り返して相手をかわし、強烈な右足ミドルを叩き込んだ。

 荒木のスーパーゴールで勝利を決定づけた磐田。シーソーゲームを制し、4-2勝利で準々決勝に駒を進めた。札幌は4回戦敗退。ベスト4に進出した2006年以来、12シーズンぶりの8強入りを逃した。

●第98回天皇杯特設ページ

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