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青森県の高さ跳ね返した石川県CB別宗主将、星稜での練習の成果を「発揮できた」

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石川県のCB別宗裕太主将が高さを発揮。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子準決勝 青森県 1-2 石川県 三国運動公園陸上競技場]

 石川県はチームリーダー、CB別宗裕太主将(星稜高2年)の空中戦の強さが光った。青森県は、試合序盤から石川県陣内でスローインを獲得するとロングスローを徹底。だが、「星稜高校でしっかり自主練とかで練習していたので発揮できた」という別宗を中心とした石川県DFがそのロングスローや、クロスを跳ね返していく。

 チームは前半16分に4試合連続で先制点を奪われたが、4分後に同点。その後、主将の鼓舞する声に後押しされたチームは試合を通して良くファイトし、我慢強い守りで失点しなかった。別宗は相手の注目MF藤原優大(青森山田高1年)が上がってきてもその高さを発揮。大阪府や山梨県、静岡県という強豪相手にも2点目を与えなかった石川県の堅守は準決勝でも発揮され、逆転勝利に繋がった。

 別宗は大人しい性格だというが、辻田真輝監督(金沢U-18)から主将に指名されて徐々に変化。本人も「しっかり声出して鼓舞できている。その面では変わったと思います」と頷く。名門、星稜高ではインターハイメンバーに入ることができなかったが、主将の重責を与えられた中でリーダーシップを高め、全国で経験を積みながらたくましいプレーヤーに変わってきている。

星稜のコーチ陣からは「キャプテンなのでしっかりチームを引っ張って頑張って来い」と送り出され、その期待に応える形で全国決勝進出。星稜でのポジション奪取へ向けてアピールも続けている主将が決勝でも埼玉県の前に立ちはだかる。

(取材・文 吉田太郎)
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