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世界的名手を手玉に取った南野…3戦4発も「大会で何かしないと意味はない」

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日本代表MF南野拓実

[10.16 キリンチャレンジカップ 日本4-3ウルグアイ 埼玉]

 またもやネットを揺らした。コスタリカ戦、パナマ戦と森保ジャパン発足後、2試合連続ゴールを奪っていた日本代表FW南野拓実(ザルツブルク)は、前半10分に先制となるゴールを陥れて3戦連発を記録した。

 いきなり、世界的CBを手玉に取った。前半10分、左サイドでボールを受けたMF中島翔哉が、一瞬の加速で中央に持ち出すと、南野もすぐさまPA内へと走り込む。「翔哉があそこで右足でボールを受けたらクロスも上げられるし、(縦に)速いパスもつけてくれる。試合前から話していたし、自分も狙っていた」。南野が動き出すと、アトレティコ・マドリーに所属する名手ディエゴ・ゴディンもすぐさま反応するが、日本の背番号9のプレーが上回る。

 中島のパスを鮮やかなトラップで中央に流して、自らはターン。このプレーでゴディンを無力化させると、右に流れて放った右足のシュートがGKフェルナンド・ムスレラに触れられながらもネットを揺らし、貴重な先制点をマークした。「(ゴディンのプレッシャーは)分かっていなかったが、立ち上がりだったし狙っていた。ターンからシュートはイメージ通りでスムーズだった」。

 さらに後半21分にはMF堂安律のシュートのこぼれ球を右足ボレーで叩き込み、この日2点目を奪取して4-3の勝利に貢献。森保ジャパン発足後の3戦で4発と結果を残し、この日は強豪ウルグアイを相手に2ゴールを奪って「自分にとって自信になる」と胸を張りながらも、満足などしない。「大会で何かしないと、何も意味はないし、W杯で戦った選手たちを脅かす存在になっていかないといけない」とさらなる成長を遂げていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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