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左腕にギプスの横浜FM伊藤翔…反撃のリズム生むも「自分がどうにかできれば良かった」

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横浜F・マリノスFW伊藤翔

[10.27 ルヴァン杯決勝 湘南1-0横浜FM 埼玉]

 左腕にはギプスがつけられていたように、万全な状態ではなかった。しかし、横浜F・マリノスFW伊藤翔はピッチへと送り込まれ、前線で体を張ってチームに勝利をもたらそうと戦った。

 9月22日だった。J1リーグ第27節磐田戦(○2-1)で負傷。27日には、左ひじ骨折の手術を受け、全治8週間の見込みと診断されたことがクラブから発表された。しかし、負傷から5週間で迎えたルヴァン杯決勝で伊藤はピッチへと戻ってきた。

 チームは序盤から湘南の激しいプレスの波にのまれて思ったように攻撃を組み立てられない。ベンチスタートとなった伊藤は戦況を見つめ、「予想はしていたけど、やっている選手たちは自分が思っていた以上の圧力を感じていたと思う。ボールを前に運べなかったので、リズムを崩していってしまった」と感じていた。

 前半36分には先制点を献上し、後半に入ってもなかなか湘南ゴールをこじ開けられずに試合は進む。すると後半33分に横浜FMベンチが動き、MF大津祐樹に代わって伊藤が投入される。最前線に入った伊藤は体を張ってボールキープして味方の攻め上がりを促し、ゴール前に果敢に飛び込んで同点弾を奪おうと執念を見せた。しかし、その後も猛攻を仕掛けたチームだが、最後までゴールは生まれずに0-1の完封負けを喫し、目前まで迫ったタイトルを逃した。

 投入後にチームの攻撃のテンポがさらに上がったように、存在感は十分に示した。それは、チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の言葉からも伝わってくる。「完治していなかったが、彼はリハビリを頑張ってゲームに間に合うように準備していた。翔を出したことでインパクトを残せたと思うし、ボックスの中に何度も入ってチャンスを作れたと思っている」。

  だが、本人は「腕は大丈夫。今日プレーしてみて、できるなという感じになった」と語りつつも、「負けている状態だったので、自分がどうにかできれば良かった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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