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身長差34センチ…「本当に大きかったっす」155センチの小兵・湘南MF山口和樹がリーグ戦初先発

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湘南ベルマーレMF山口和樹

[11.2 J1第31節 湘南0-0清水 BMWス]

 待ちに待った瞬間が訪れた。今季、湘南ベルマーレに加入したMF山口和樹は清水戦でJ1リーグ戦初先発を飾った。

「えっ、行くのという感じだった」――。先発を告げられたのは前日だったようだが、特に緊張することなく「普通に寝れた」ようで、試合当日も「先輩方から『緊張感を楽しめ』という言葉を掛けられたりして、緊張もなく、硬くもならなかった」。そして、チョウ・キジェ監督から「思い切ってやれ」と送り出されて試合に向かうと、整列時には「失うものもないし、やってやろうという気持ちだった」と闘志を燃やしていた。

 155センチの小兵の前には、「本当に大きかったっす」という180センチ台の選手が並ぶ清水最終ラインが待ち構え、189センチのDF立田悠悟との身長差は実に34センチ。しかし、臆することはなかった。左シャドーの位置に入ると、「薫くんに入ったときに斜めに抜ければ相手はついてこれないと思ったので、そこは意識した」と左アウトサイドの位置に入ったMF高山薫との好連係で守備網を突破する場面を作り出す。

 身長差も逆手に取り、「小さいからこその機動力、懐に入るプレー」でボールを呼び込んではさばき、ピッチを後にする後半26分まで攻撃にリズムをもたらそうと奮闘した。

 目標の一つとしていたリーグ戦初先発を果たしたが、視線は次なる目標を捉えている。「やっぱりゴールですよね。そこに限ると思います」と今度はプロ初ゴールを目指して、日々精進していく。

(取材・文 折戸岳彦)
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