beacon

「サッカーとは心理学だ」W杯覇者の名将リッピ、自身の哲学を語る

このエントリーをはてなブックマークに追加

クリスティアーノ・ロナウド

 中国代表監督のマルチェロ・リッピがイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、FWクリスティアーノ・ロナウドユベントス移籍やインテルについてコメントを残した。

 現在、来年1月に行われるアジアカップに向けて準備中のリッピだが、今夏に実現したC・ロナウドのユベントス移籍について自身の見解を示した。イタリア人指揮官は移籍が絶妙なタイミングだったと主張している。

「クリスティアーノはちょうど良いタイミングでやってきた。レアル・マドリーやバルセロナ、バイエルンの戦力が明らかに上回っていた3、4年前に獲得していたとしたら、これほどの影響力はなかっただろう。だがユーベは大きく成長し、現在はヨーロッパのトップクラブと同レベルにある。だからこそ、私は良い感触を抱いているよ」

 そして、10番を背負うFWパウロ・ディバラにも言及。「ディバラが苦境に?私はそうは思わない。単純にコンディションの調整が遅れていただけだ。2人の相性は良いし、時間とともに連携が良くなっていくだろう」と、百戦錬磨のC・ロナウドと抜群の関係を築けると語っている。

 続いて70歳の名将は、6ポイント差でユーベを追う2位インテルについて意見を述べ、サッカーの心理的な側面を説明した。

「5~6連勝するとチーム内のメンタリティや目的意識が変わる。(ルチアーノ)スパレッティは、まさに(カルロ)アンチェロッティのように、全員に責任感を植え付けた。10月29日のラツィオ戦で、1月からスタメン出場がなかったジョアン・マリオをピッチに送り込んだのを見て、勝利するだろうと感じたよ」

「“勝者の指揮官”とは、選手、特に王者の心の中に入り込める人物のことを言う。他の者よりも上手く概念を伝えられたとしても、チームと調和がとれなければ信用を勝ち取れない。サッカーとは心理学だ。様々な状況に対応しなければならないからね」

●セリエA2018-19特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP