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鹿島トップ昇格DFと対峙したバスケス・バイロン。仕掛け続け「ラッキーな」同点ゴール

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後半41分、同点ゴールを決めたMFバスケス・バイロン中心に喜びを爆発させる青森山田高

[11.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 青森山田高 1-1 鹿島ユース 青森山田高G]

 首位・鹿島ユースと勝ち点4差で迎えた直接対決。2位・青森山田高は勝って勝ち点差を詰めることこそできなかったものの、目の前での優勝決定を阻止した。

 0-1の後半41分、右サイドでボールを受けたMFバスケス・バイロン(3年)が、またぎフェイントで縦に仕掛けてから利き足と逆の右足クロス。「GKも(身長が)高いし、低いボールだったら引っかかると思っていたので、フワッとしたボールをファーに狙っていた」というクロスが鹿島ユースのU-16日本代表GK山田大樹(2年)のわずかなミスを誘う形でファーサイドのゴールネットに吸い込まれた。

 起死回生の同点弾に青森山田の選手たちは大興奮。黒田剛監督からどんどん縦に仕掛けてゴール前に低いボールを入れることを指示されていたというバスケスは、咄嗟の判断で上げた“クロス”でのゴールに「ラッキーな形で結果に繋がったのは良かった」と喜んでいた。

 この日は、鹿島ユースのトップチーム昇格内定SB佐々木翔悟(3年)とマッチアップ。「楽しもうと思った。プロだろうか関係ないと思って」というバスケスは前半から果敢な仕掛けを繰り返していた。

 激しいチャージを受けて「たんこぶができた」と苦笑いしていたバスケスだったが、警告を受けて引き気味にプレーする佐々木突破にチャレンジ。得意の左足を限定されても相手の対応を見ながら逆を取ってドリブル、クロスへ持ち込み、大仕事をしてのけた。

 プロ入りするSB相手を苦しめた。ただし、引き分けという結果には満足していない。「きょうは何がなんでも勝つという気持ちで臨んだので絶対に勝ちたかったです」と語ったバイロンは、結果を素直に受け止めて残り2試合でまた結果を出すことを目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)
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