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流れる“オレンジの血”西澤健太、ダービーで「背中を追ってきた」中野誠也を慰める光景を夢見る

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Jリーグではライバルとして対峙する

 筑波大から清水エスパルスに入団するMF西澤健太(4年=清水ユース)には「(磐田は)負けたくない相手。負けるなと言われた覚えはないが、(ライバル意識は)勝手にふつふつと湧き上がってくる」という、“オレンジの血”が流れている。

 ジュビロ磐田には意識を強める存在がいる。筑波大の一学年先輩であるFW中野誠也。西澤にとっては筑波大入学前の静岡県選抜で一緒にプレーした選手で、「そのころから中野さんの背中を追ってここまでやってきた」。思い描くのは、静岡ダービーで磐田を負かし、中野を慰める光景。「そんな光景を見せることが出来ればいいなと思っています」。

 筑波大の10番を背負った今季だったが、春先はチームとしての結果を残すことが出来ず、悩ましい時期を過ごした。進路についても、一時はヴィッセル神戸との話が進みかけたが、最終的な獲得オファーには至らなかった。

 だがようやく、夏になって第一希望であった清水が自分に興味を示してくれた。「エスパルスから話を頂いたことで、もう一度、火がついた」。オファーが届くと、即決。

 これまで誰も叶わなかった大学経由の清水帰還を果たしたことで、大きな自信を得た。迷いを吹っ切った西澤は、チームにタイトルをもたらすことは出来なかったが、後期の巻き返しの原動力となった。

 ただし戻れたことに満足するつもりはない。今後、ユースから大学経由で戻る選手の道を作るためにも、第一人者として活躍しなければいけない責任がある。「リリースの時に載せましたけど、トップに上がれなくて大学に進んだ選手の希望にならないといけないと思っています」。

 自分の意見を発信するためにツイッター(@nishiken25) を活用。「ただサッカーをやるだけではなく、一人の人間としてどうあるべきかを考えている」。今後も積極的に更新していくつもりだという。頭脳派MFは必ずや、自分の手で成功を手繰り寄せる。


(取材・文 児玉幸洋)
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