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頭角現す2年生ストライカー中川歩夢、“両足”2連弾で初出場・瀬戸内高を8強に導く

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瀬戸内FW中川歩夢は今大会3点目を記録 (写真協力『高校サッカー年鑑』)

[PUMA ピックアッププレーヤー]
[1.3 選手権3回戦 瀬戸内2-1岡山学芸館 駒沢]

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 一瞬の隙を突かれて先制を許した瀬戸内高(広島)。初出場校はあえなく総崩れになるかと思いきや、FW中川歩夢(2年)の2得点で逆転し、見事ベスト8進出を果たした。中川は2試合連続得点。今大会3点目で暫定得点ランク5位となった。

 前半26分に失点した瀬戸内は同40分、MF佐々木達也(3年)がPA手前で相手のクリアをブロックし、跳ね返ったボールはPA内へと転がり込む。前線に待機していた中川はオフサイドラインギリギリで反応すると、PA内で右足を振り抜き、ゴール左に流し込んだ。同点という最高の形で前半を折り返し、安藤正晴監督は「ハーフタイムもみんな明るかった」と振り返る。

 すると後半10分、再び中川が躍動する。中盤から長い距離をドリブルで運ぶと、左斜め前に進行しながら相手マークを置き去りにして、PAライン上から左足を一閃。「GKがニアに寄っていたので、ファーを突く形で打ちました」と狙い通りの弾道は、ゴール右隅に吸い込まれ、見事逆転に成功した。

 試合はそのまま2-1で終了し、瀬戸内は初出場ながら準々決勝進出を成し遂げた。勝利の立役者は2得点を思い返す。「1点目は先に取られて、次の1点がすごく大事だと思ったので、気持ちで押し込みました。2点目は次の1点を取ったほうが勝つと思っていたので、これもまた気持ちで決めました」。ごく当たり前のことかもしれないが、その強い気持ちがチームに勝利をもたらした。

 指揮官は2年生FWについて、「あんまり走って走ってという選手じゃないので、ボールを抱えてキープして、前を向けたときにはゴールを取る。夏以降は体もできてきたので、あそこで踏ん張って低いシュートが打てるようになり、ゴールにつながってきているんじゃないかなと思います」と成長を実感。中川は2回戦も決勝点を決めており、この試合で合計3得点に。本人も「この大会を通して少しでも成長できたらいいなと思っていたので、ここまで点が取れるとは正直思っていなかった」と笑みをこぼす。

 この日の得点は1点目が右足で、2点目が左足。2回戦の得点も左足で決めたが、本来は右利きだという。逆足で精度を高めるコツについて、「お兄ちゃんにシュートはインサイドで打てって言われていたので」とアドバイスを明かす。目標にする選手は日本代表FW大迫勇也。「体の使い方が上手だったり、シュートもうまいので参考にしています」。“半端ない”男が生まれた選手権で、新たなストライカーがその足跡を追うように頭角を現し始めている。


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(取材・文 石川祐介、取材協力 プーマ ジャパン)

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