beacon

7試合見据えたコンディショニング、麻也は自省も「今日がピークとは思わない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

キャプテンとしてチームを引っ張るDF吉田麻也

[1.9 アジア杯F組第1節 日本3-2トルクメニスタン アブダビ]

 難しい試合になることは想定内だったが、自分たちのパフォーマンスが想定以下だったことが悔やまれた。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は辛くも得た勝ち点3に安堵の表情をほとんど見せず、険しく眉間にしわを寄せた。

「自分たちが本当にこの試合に懸ける決意と覚悟を持って試合に臨めたのかを自問自答しないといけない試合になった」。吉田自身、立ち上がりからミスが出た。ビルドアップのパスコントロールを誤って相手に逆襲を許したり、前半18分の相手CKの場面ではマークを外されて危険なシュートを打たれたり、スルーパスに反応しきれずに裏を取られたり。およそ吉田らしからぬプレーが目に付いた。

 ただ、真冬のイングランドから灼熱のUAEに入ったのは3日夜で、5日まで休暇が与えられた。練習に合流したのは初戦の3日前。しかも、トルクメニスタン戦は直射日光が照りつける午後3時キックオフの試合という悪条件だった。「信頼して休みをくれたスタッフにピッチで結果でコミットしないといけなかった」と、不安定なプレーを散見させてしまったのはいただけないが、決勝まで戦うと7試合となる長丁場の大会だからこその調整の結果でもある。

「(チーム全体として)コンディションは明らかに今日、ピークに来ているとは思わない。(森保)監督もスタッフも練習量をセーブして、大会が長くなることを想定していると思う」と吉田。個人としてもチームとしても、試合を重ねるごとに状態は尻上がりに良くなっていくはずだ。

(取材・文 矢内由美子)

●アジアカップ2019特設ページ

TOP