beacon

ベトナム戦は“アジア史上初”のVAR試合、森保監督「あってもなくても…」

このエントリーをはてなブックマークに追加

VARに言及した日本代表の森保一監督

 アジアカップ準々決勝ベトナム戦を翌日に控えた23日、日本代表森保一監督が前日記者会見に登壇し、新たに導入されるビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について言及。「VARで再確認しないといけない局面が出てくるかもしれないが、ルールに従ってやるべきことに集中していこうと思っている」と普段どおりに戦う姿勢を強調した。

 アジアサッカー連盟(AFC)は今大会、昨夏のロシアW杯でも採用されていたVARを連盟主催の国際大会で初めて導入。24日に始まる準々決勝から正式な運用を開始する。同日午後5時(日本時間午後10時)キックオフの日本対ベトナムは、準々決勝の第1試合にあたるため、大会史上初めてVARが導入される試合となる。

 前日会見では現地記者からVARに関する質問があり、グループリーグ第2節オマーン戦(◯1-0)での疑惑の判定にも話が及んだ(通訳は訳さず)。しかし、森保監督は過度な意識をしないで臨む構え。「VARがあってもなくてもやることに変わりはないと思っている。選手にはフェアプレーの精神を持って試合に臨むこと、プレーしようということを言っている」と語った。

 その一方、主審のプレーに影響されない心構えは選手に伝えている様子。「納得できない判定は試合の中で起こり得ることだし、日常生活の中でもプランしていたことがうまくいかずに苛立つことはある。現実を全て受け止めて、その現実の中で最善のこと、最良のことをやっていこうということ、心を乱されそうな状況があっても続けてやることが大切だと言っている」と説明した。

 その最たる例は決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦だという。序盤はアジア最高とも目されるイルマトフ主審のジャッジに苛立つ場面も見られたが、「選手たちが対応力を持って集中したことが勝利につながったと思うし、選手たちは何が起きてもチームとしてつながりを持って、試合が終わるまでチーム一丸で戦い抜くことをやってくれている」と称えていた。

(取材・文 竹内達也)

●アジアカップ2019特設ページ

TOP