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新たな役割に戸惑いも…柏の五輪世代DF古賀太陽「選手としての幅が広がる」

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新たなスタイルへの順応に意気込む柏レイソルDF古賀太陽

[2.17 ちばぎんカップ 柏2-2(PK5-6)千葉 三協F柏]

 9年ぶりにJ2リーグでシーズンを迎える柏レイソルは今季、かつてJ1制覇に導いたネルシーニョ監督が5年ぶりに復帰し、これまでとは異なるスタイルを構築しようとしている。東京五輪世代のDF古賀太陽は「選手の幅が広がるし、一回り大きくなれる」とここをレベルアップの好機にしていく構えだ。

 柏の育成組織出身の古賀は1998年生まれの20歳。プロ入り2年目の昨季はアビスパ福岡で半年間の武者修行を経験し、J2リーグ戦21試合に出場した。そのため加藤望、岩瀬健両監督の下ではプレーしていないが、アカデミー時代から慣れ親しんできたスタイルと今季目指す戦い方には少々違いを感じているようだ。

 それは「今まで以上に個の部分が求められる」という点だ。柏アカデミーは伝統的にボールポゼッションに重きを置くが、ネルシーニョ監督の下では異なる。「今までつなぐところを主に求められていていた」のとは対照的に「はっきりプレーすること、ロングボールをはっきり蹴ること」が求められるという。

 センターバックの動き一つ取っても「(ネルシーニョ監督は)CB間の距離が大きく離れることを嫌う」といった特色があり、ビルドアップの際に大きく横に開き、相手のプレスをいなす立ち位置は要求されていない模様。すなわち、相手と近い場所ではがすなど、個人のスキルで打開していく必要があるようだ。

 この日はハイプレスをかけてくる千葉に対し、効果的なボールを配給できなかった古賀。CBの役割の違いに迷う部分もあるというが、「もっと相手の背後に落とすボールがあっても良かった」とプレー選択を振り返り、「自分たちなりのアレンジをしないといけない」と個人でできる工夫も必要だと考えている。

「今までにない強度でやれているけど、求められるものが変わっている。今まで積み上げてきたものと別のものを表現しないといけない」。自信が出てくるのはまだ先になりそうだが、「これが自分の成長にはなる」ときっぱり。自らのキャリアを切り開くためにも、新たなスタイルを自分のものにしていく姿勢だ。

(取材・文 竹内達也)

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