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“天空の城”攻略した黄金の右足…山形MF三鬼がキック向上の秘訣を語る

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右足のキックで2ゴールに絡んだ山形MF三鬼海

[3.10 J2第3節 町田0-3山形 町田]

 右足のキックが冴えに冴えている。モンテディオ山形は開幕から第3節まで5得点を記録。そのうち4ゴールに絡んでいるのが加入2年目MF三鬼海だ。磨きがかかる自分の武器について、「自信」をキーワードに挙げている。

 山道を登った先にあることから“天空の城”とも呼ばれる町田市立陸上競技場。2011年のプロ入りから2016年途中まで町田に所属した三鬼は、かつての本拠地で開幕3試合連続のスタメン出場を果たした。

 開始早々に得意のFKからいきなりFW大槻周平の決定機を演出すると、前半20分に「手前で触られなければ事故も起きる」と右サイドから低いクロス。最後は相手がクリアし損ねたボールをMF山田拓巳が蹴り込み、先制点に絡んだ。

 2点リードの後半38分には左CKから右足でニアに蹴り込み、相手に当たってファーに流れたボールをFWジェフェルソン・バイアーノが頭でプッシュ。「チームでも絶対あそこは(ファーに)入っていくというのがあった」。アシストはつかなかったが、右足の正確なキックで2連勝を呼び込んだ。

 前節に今季初白星を導いたのも、背番号4の右足だった。三鬼はアウェーの横浜FC戦(2-0)の前半に左サイドのFKからFW阪野豊史のラッキーな先制ヘッドを演出。後半には右サイドのFKからピンポイントクロスを送り、阪野の追加点となるヘディング弾をアシストした。ここまで山形の総得点5のうち、4つに関与している。

 2017年の熊本時代までは1シーズンで1アシストが最高だったが、山形に加入した昨季は自己最多の5アシストを記録。三鬼の右足は今季もチームに欠かせない武器の1つとなっている。その自慢のキックについて問われると、「特に誰かを真似して意識したりとかはないです。自分で勝手にああなりました(笑)」と冗談を交え、自己流で身につけたスキルだと話した。

 ただ、ブラッシュアップしていく過程で力になったものがあるのは実感している。「自信かもしれないです。蹴らせてもらっている中で、いいボールを蹴れている感覚もありますし、中で決めてくれることによって、アシストという形で自信になっていると思います」。黄金の右足は成功体験を積み重ねることで、今後もさらに輝きを増していく。

(取材・文 阿部哲也)
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