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平成最後の代表戦で世代交代へ! 森保J、“三銃士共演”中島弾でボリビア破る

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決勝ゴールを挙げたMF中島翔哉

[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 日本代表は26日、キリンチャレンジカップでボリビア代表と対戦し、1-0で勝利した。MF香川真司ら先発陣が低調な攻撃を繰り広げた中、後半途中からピッチに立った“若手三銃士”のホットラインで決勝点を奪取。世代交代を印象付けた森保ジャパンが平成最後の国際Aマッチを勝利で飾った。

 22日の同コロンビア戦(日産ス)に0-1で敗れた日本は先発11人全員を変更。GKはシュミット・ダニエルで、4バックは右からDF西大伍、DF三浦弦太、DF畠中槙之輔、DF安西幸輝。中盤はMF小林祐希とMF橋本拳人がダブルボランチを組み、2列目には右からMF宇佐美貴史、香川、MF乾貴士。1トップにはFW鎌田大地が入り、橋本と畠中はA代表デビュー戦となった。香川が国際Aマッチ97試合目で初めてゲームキャプテンを務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりから一方的にボールを支配した日本だったが、ボリビアの4-4-2ブロックを前になかなか攻め込むことができない低調な展開。ときおり橋本のボール奪取から鋭い縦パスが入るも、ロシアW杯メンバーが並んだ2列目は局面を打開することができず、淡々と時間だけが過ぎていった。

 前半20分、日本は右サイド攻撃から小林と香川が絡むと、宇佐美の縦パスが相手ディフェンスの腕に当たり、ゴール正面右のペナルティエリア際でFKを獲得。だが同21分、キッカーの小林が放ったシュートは壁に当たり、こぼれ球をダイレクトで狙った宇佐美のシュートも外れ、最初の大きなチャンスを生かせなかった。

 さらに前半23分、西の縦パスを鎌田が落とし、宇佐美が左サイドに大きく展開。トラップで収めた乾がエリア内にカットインし、ゴール正面でシュートを狙ったが、GKカルロス・ランペが体を倒して防ぐ。同25分には香川のスルーパスを鎌田が受け、宇佐美のクロスに乾が反応するもボレーシュートはミートしなかった。

 劣勢のボリビアは右サイドハーフのFWレオナルド・バカが再三にわたって安西の裏を突き、カウンターの脅威を見せつける。前半30分にはL・バカのカットインに対して日本守備陣が対応できず、FWロドリゴ・ラマジョが強烈なシュートを狙ったが、シュートは大きく枠を外れた。日本は好機をつくれないまま前半をスコアレスで終えた。

 後半が始まっても森保一監督は動かず、ボリビアの守備ブロックを崩せない時間が続く。後半9分、宇佐美のコーナーキックに畠中がボレーで合わせたがシュートは力なく相手ディフェンスに直撃。同13分には畠中の縦パスを乾がスペースで受け、エリア内にスルーパスを送ったが、GKと1対1のシュートを鎌田が防がれた。

 日本は後半16分、ようやく森保監督が動くと、宇佐美と乾をベンチに下げてMF中島翔哉とMF堂安律を投入。同22分、堂安の縦パスを香川がエリア内で受けたが、シュートまで持ち込めなかった。すると同24分、香川と小林がベンチに下がり、MF南野拓実とMF柴崎岳がピッチへ。2列目の顔ぶれが全て入れ替わった。

 日本は後半28分、安西を下げてDF佐々木翔を投入。徐々に攻撃の圧力が強まり、相手ゴール前に迫れる場面が増えていく。すると同31分、中盤でのカウンターから堂安が前を向くと、斜めのパスで南野につなぎ、左を走る中島にスルーパス。中島は落ち着いた切り返しからDFの股を抜くシュートでゴールを撃ち抜いた。

 堂安、南野、中島の“若手三銃士”ホットラインで先制点を奪った日本はなおも攻勢を強め、後半33分には中島がクロスバー直撃のミドルシュートを披露。同38分には鎌田に代わってFW鈴木武蔵が入った。そのまま最後まで攻め続けた日本はボリビアの反撃を許さず。平成最後の国際Aマッチを白星で飾った。

(取材・文 竹内達也)

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