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完敗清水、“幻のFK弾”に遺憾の声「相手サポーターも絶対に入ったと…」

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0-3で敗れた清水エスパルス

[5.3 J1第10節 鹿島3-0清水 カシマ]

 清水エスパルスは鹿島戦の試合序盤、ゴールラインをめぐる微妙なジャッジで先制点のチャンスを逃した。得点が認められなかったMF中村慶太は試合後、「それだけが敗因じゃない」と述べつつ、レフェリーへの不満をあらわにしていた。

 問題の事案があったのは前半3分。清水は敵陣ペナルティエリア脇でFKを獲得すると、キッカーの中村がゴール左隅に鋭いキックを放った。ボールはゴールラインを越えたようにも思われたが、GKクォン・スンテがかき出してセーブ。副審はゴールを認めず、試合はそのまま流された。

 近くでボールを見ていたドウグラスはすぐさま副審に走って向かい猛抗議。しかし、急いで後を追ってきた飯田淳平主審に制される形で引き下がり、判定が覆ることはなかった。ドウグラスは試合後「あの1点が入っていたら流れが変わった。言い訳にしたくないが、それは事実だと思う」と苦々しい表情で振り返った。

 その他の選手からも不満の声が聞かれたが、今季2点目を逃した中村は一際悔しそうな表情。「映像を見たら100人のうち100人が『入った』と言うと思う。レフェリーのレベルも上げてほしいというのが正直な印象。こっちから見ても絶対に入ったと思ったし、相手のサポーターも絶対に入ったと思っている」と無念を抑え切れなかった。

 もっとも、今回のケースがもし誤審であったとして、完全に防ぐのは難しい。ゴールラインの内外が問題となる場合、ジャッジを担うのは原則的に副審だが、シュート位置がゴールから遠いほど、ゴールまでの角度が大きくなるため、正確な判断は困難となるためだ。

 世界各国ではこのような誤審を防ぐため、ゴールの真横に立つ追加副審を採用する他、ゴール・ライン・テクノロジー(GLT)やビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)などを導入されているが、日本ではいずれも未採用。そうした最新設備の重要性が実感されるワンシーンだった。

(取材・文 竹内達也)
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