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首位攻防戦で逆転負け…“一番上”を見据えた横浜FM喜田「向上の余地ある」

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痛い逆転負けを喫した横浜F・マリノス

[6.29 J1第17節 FC東京4-2横浜FM 味スタ]

 首位のFC東京相手に痛恨の4失点。結果次第では順位も入れ替わる可能性があった横浜F・マリノスだったが、この敗戦によりトップに立つ絶好のチャンスを逃した。「主導権を握って進める時間は多かった」。主将の一人であるMF喜田拓也が語ったように、積み上げてきた持ち味の一端は披露したものの、試合運びの面では明らかな課題が露呈した。

 今季5敗目を喫した横浜FMにとって、この日がシーズン2度目の逆転負け。それ以外の3敗はいずれも完封負けで、初めての逆転負けだったJ1第15節の清水戦ではMFマルコス・ジュニオールの退場が大きく響いたことを考慮すれば、珍しい負けパターンだったと言える。

 それだけに先制後の試合運びは痛恨だった。前半17分に喫したMFナ・サンホの同点弾、同38分に喫したFW永井謙佑の勝ち越し弾はいずれも相手GKが起点。どちらも最後にミスがあったとはいえ、守備のリスクマネジメントに警戒し、適切な人数配分ができていれば防げる可能性が高いものだった。

 とくに悔やまれたのは2失点目だ。DF畠中槙之輔は「別に1失点したからといってただ追いつかれただけだし、チームも気落ちする必要はなかった」と指摘。そうした気の持ち方は「自分たちは焦らなくても点を取れる力を持っている」(畠中)という自信を持っているだけに、なおさら重要なものだった。

 それがなかったのは首位攻防戦の重圧なのか、それとも首位チームのしたたかさに圧されたせいなのか。喜田は「やられ方も含めて向上の余地はある。冷静に振り返って、チームとしてどう改善していけるか。一つも無駄にしたくないし、時間も無駄にしたくない。悔しいけど積み上げていきたい」と前を向く。

 昨季の残留争いを思い返せば、首位と勝ち点6差の暫定2位は悪くない位置。この日も堅守FC東京の守備ブロックを相手に崩せそうな場面はたびたびあり、「何もできなかった印象はない」(喜田)のも事実だ。だからこそ、あとは結果で示していくのみ。「最後に一番上にいれば問題ない」(喜田)。残された後半戦でさらに質を高め、15年ぶりのシャーレを本気で狙う。

(取材・文 竹内達也)

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