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[MOM2926]尚志FW阿部要門(2年)_監督に「染野からポジションを奪え」と言われた2年生ストライカーが大活躍!!

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阿部要門が大活躍(写真協力=高校サッカー年鑑)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.26 総体1回戦 尚志5-0四中工 黄金森公園陸]

「今日も本当は唯月くんが出る予定だったが、急遽自分が出ることになったんです」。

 試合後にそう語ったのは尚志高(福島)のFW阿部要門(2年)。U-18日本代表、J1鹿島内定の先輩FW染野唯月(3年)の代わりに出場するという重責を担った。

 ただでさえ緊張する初戦。しかし、開始6分にチームを落ち着かせる先制ゴールを奪うと、前半アディショナルタイムには攻勢に出ていた四日市中央工高(三重)の戦意を削ぐような追加点をアシスト。後半にも、雷の中断直後にゴールを決め、2ゴール1アシストと大勝の立役者になった。

「自分は県予選ではメンバー外でスタンドから応援していたんです。プレミアリーグで最近出るようになったものの、悔しい気持ちも持っていて。FWとして試合に出るには得点が必要だと考えていたので、ゴールを決められた今日の試合は、自分的には満足のいったゲームです」

 身長183cmの高さでポストプレーが持ち味。ヘディングも最近よくなってきた感覚がある。「全国レベルではないにしても」と謙遜しつつ、裏への抜け出しも得意とする。

 この試合の布陣は即席ではなく「プレミアリーグでやってた形」(仲村浩二監督)だという。とはいえ、県予選にはベンチにもいなかった本人にしてみれば緊張して当然だろう。

「監督には『実力はだんだんついてきている。ピッチの中で好きにやっていいから、その中で自分を出していこう』と送り出されました。それでも正直、1点目が入るまでは緊張してましたが…」と安堵の表情だ。

 仲村監督も「阿部がいるんで染野を温存できる」と信頼を寄せる。本人は「唯月くんからポジションを奪うのは…、厳しいですね」と苦笑いする。だが、仲村監督は「阿部は染野の後継というより、次の選手権までにポジションを奪えと言ってます」と発破をかけているという。

 全国トップレベルの先輩が近くにいれば、最高レベルへの道のりが具体的に見える。それは、阿部要門にとってこれ以上なく恵まれた環境だろう。先輩と競えば競うほど自分のレベルは全国トップレベルに近づく。この総体は、また大きな成長を遂げる格好のチャンスだということを、おそらく本人は誰よりも分かっている。

(取材・文 伊藤亮)
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