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[ブラサカアジア選手権]3位決定戦で日本代表は川村の2発でタイを振り切り、3位で終戦

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2ゴールを決めた川村怜(提供:日本ブラインドサッカー協会)

【IBSAブラインドサッカーアジア選手権】(タイ・パタヤ)
[3位決定戦 日本代表2-1(前半1-0)タイ代表]

 来年の東京五輪パラリンピックの出場国を決める最終予選を兼ねたブラインドサッカーのアジア選手権の3位決定戦が行われ、日本代表は2-1で粘るタイ代表を振り切った。

 豪雨により、キックオフが1時間遅れて試合開始。ピッチに水が浮き、ボールが泊まりやすい悪条件の中で行われた試合で、日本代表は地元・タイに対して攻めあぐねた。前半開始早々、5日の準決勝・中国戦で2ゴールをあげた黒田智成にかわって先発した加藤健人から佐々木ロベルト泉へのパスをカットされて、タイの選手に攻め込まれ、フリーでシュートを打たれたが、GK佐藤大介が左へ鋭く飛んで阻止。その後も、なかなかゴールにつながるチャンスを作れなかった。

 日本は最初のチャンスを逃さなかった。前半9分、敵陣で相手ボールを奪った川村怜が、2人の守備を受けながら、左足でねじ込んで先制。その後、相手選手の強烈な左足のミドルシュートがポストにあたるピンチもあったが、前半は何とか0-0で折り返した。

 後半に入ると、相手と激しく接触した佐々木ロベルト泉が担架で運び出され、
黒田も最後まで出られない状況の中、窮地を救ったのが川村だった。後半8分、佐々木がピッチ外に出た直後の右CKから2人を抜き、左足でねじ込んだ。しかしその直後のプレーで相手のゴールスローから一気に攻め込まれた。後半9分、タイ選手への寄せが甘くなり、1点を返される。佐々木康裕の左足シュートもポストにはじかれるなど惜しいプレーも続き、最後まで我慢を強いられたが何とか勝利をもぎ取った。

 アジア選手権での3位以上は2013年以来。日本代表・高田敏志監督が5日に敗れた準決勝・中国代表戦後、「ケガ人もいたり、フィジカル、メンタル、両面で厳しい状態であるが、中国戦で良いゲームを出きたチームがタイに負けてはいけない。勝って胸を張って日本に帰れるようチーム一丸となって戦う」と語っていたが、タイ戦ではその通りの戦いぶりは示した。また、この試合のようにストライカーの黒田智成が最後までピッチに立たなくても、佐々木康裕が得点に絡める仕事を見せ、主力と同じ力量があることを示し、層が少し厚くなった。 

 一方で、今年に入ってからずっと目標にしてきた「アジア制覇」は成し遂げられず、ここ一番での勝負弱さを解消されなかったことも事実。日本代表はタイトルをとれなかった悔しさ、勝負どころでの甘さをどのように力に変えられるのか。メダル獲得を期待されるパラリンピック本番まで1年を切った中、危機感をもった準備が求められている。

得点者
[日本代表]
川村怜(前半9分、後半8分)

[タイ代表]
Kittikorn Baodee (後半9分)


[前半の先発メンバー]
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11加藤健人

[後半の先発メンバー]
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP2寺西一
FP10川村怜
FP11佐々木康裕
ガイド 中川英治
監督 高田敏志

【IBSAブラインドサッカーアジア選手権 大会概要】
▼参加国とグループ
Group A:中国(3位)、タイ(15位)、韓国(16位)、インド(30位)
Group B:イラン(6位)、日本(13位)、マレーシア(17位)、オマーン*

※1回戦総当たりのグループリーグを行い、各グループ上位2カ国、計4カ国が決勝トーナメントへ進む。日本はすでに来年のパラリンピックの出場権を得ており、日本を除いた上位2カ国に出場権を得られる。

※( )内の順位は世界ランク。オマーンは今回が初の国際試合となるため、世界ランキングデータはなし

▼日本代表の大会スケジュール
9月30日〇5-0オマーン
10月1日〇2-0マレーシア
10月3日●0-1イラン
10月5日〇イラン 3-2 タイ
    △日本2-2(PK2-3)中国
10月6日〇日本 2-1 タイ
    決勝:中国-イラン
※( )の時間はタイの現地時間

▼アジア選手権過去の戦績
2005 優勝(3か国)
2007 4位(4か国)
2009 準優勝(5か国)
2011 3位(4か国)
2013 準優勝(3か国)
2015 4位(6か国)
2017 5位(6か国)
2019 3位(8か国)

【日本代表メンバー】
GK佐藤大介(たまハッサーズ)
GK高橋太郎(ラッキーストライカーズ福岡)
FP川村怜(パペレシアル品川)
FP田中章仁(たまハッサーズ)
FP黒田智成(たまハッサーズ)
FP加藤健人(埼玉T.Wings)
FP寺西一(パペレシアル品川)
FP佐々木ロベルト泉 (パペレシアル品川)
FP佐々木康裕(松戸ウォーリアーズ)
FP園部優月(free bird mejirodai)
ガイド中川英治
監督高田敏志

(取材・文 林健太郎)

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