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「一番お世話になった選手」の引退発表…千葉MF熊谷「責任を持ってやらないといけない」

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[10.20 J2第37節 千葉0-3柏 フクアリ]

 チームの顔でもある男が現役引退を発表した直後の試合だった。舞台は千葉ダービー。絶対に勝利を収めたかったジェフユナイテッド千葉MF熊谷アンドリューは、0-3の完敗を喫した試合後に悔しさを滲ませた。

 10月13日に長年チームの先頭を走ってきたMF佐藤勇人の今季限りでの現役引退が発表され、16日には引退会見が開かれた。2日に勇人からチームメイト、スタッフらに直接引退を報告する場があり、話を聞いた熊谷は「メチャクチャ悲しくなったし、ショックだった。勇人さんともうプレーできなくなると思うと、寂しい思いが強かった」と振り返る。

 現役引退が正式発表されてから最初の試合。勇人はベンチから見守り、熊谷はキャプテンマークを巻いてピッチに立った。何としても勝利を手にしたかった試合だったが、シュート4本に抑えられたチームは首位の柏に0-3の完封負けを喫した。

「ジェフに来て一番お世話になった選手というのは、個人的には勇人さん。色々なプレーだったり、私生活のトレーニングの面だったり、全部教えてもらった、その人が引退する中、ピッチに立っている自分たちは、勇人さんの気持ちを含め、もっとやらないといけないと思った」

 来季には背番号7を背負う勇人の姿はない。「勇人さんが今まで背中で見せてくれた部分を一人ひとりが残り試合で表現したい」。勇人とともにプレーできるのは残り5試合。今までチームをけん引してきた男からバトンをしっかり受け取るためにも、「責任を持ってやらないといけない」とピッチへと臨む。

(取材・文 折戸岳彦)

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