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“プレミア流VAR”にFIFA「注意深く監視する」専用モニターは一度も使われず

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一度も使われていないレフェリー・レビュー・エリア

 独自のスタイルでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の運用を行っているプレミアリーグに対し、ついに国際サッカー連盟(FIFA)が動いたようだ。イギリス『スカイスポーツ』が報じている。

 プレミアリーグでは今季からVARの導入がスタート。開幕からの100試合で計26回の判定訂正が行われてきた。

 ところがここまでの間、主審がピッチ脇のモニター(レフェリー・レビュー・エリア)で当該場面を確認する「オン・フィールド・レビュー」は一度も行われていない。いずれの場面でもVARの助言を受けた主審がそのまま判定を下しており、これはリーグ独自の運用となっている。

 リーグ側の言い分としては「オン・フィールド・レビューを一度すれば、少なくとも約90秒にわたって試合が中断してしまう」というもの。一方、主審が当該場面を見ないということは、VARの助言がそのまま判定に直結してしまうため、「主審の決定が絶対」という大原則が損なわれる懸念がなされている。

 そこでFIFAは「注意深く監視をしていく」と待ったをかける姿勢を示したようだ。

 オフサイドやゴールラインに関する「事実」に基づく判定においては「原則的にオン・フィールド・レビューは必要ない」とした一方で、その他の判定に関しては「競技規則を守ることは全ての協会、FIFA、そしてIFAB(国際サッカー評議会)の義務だ」とし、独自運用が認められないことにも触れている。

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