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2度の手術乗り越え…鹿島学園SB遠藤支えた約束「カシマの決勝で会おう」:茨城

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今大会は直接FK弾で魅せた鹿島学園SB遠藤拳太

[11.17 高校選手権茨城県予選決勝 鹿島学園0-1明秀日立 カシマ]

 選手権にかける思いは人一倍強かった。鹿島学園高の攻撃的右サイドバック遠藤拳太(3年)は2度の手術を乗り越え、今大会で輝きを放った。

 1年生の時に左膝蓋骨を骨折する大怪我をした。術後も痛みが引かず、病院を変えてもう一度手術を行った。満足にプレーできない期間は長かったが、3年生になってからは状態も戻り、全国を目指してサッカーに打ち込んできた。

 昨夏まではFWの選手。トップチームに上がってからはサイドバックが持ち場となった。技術とパワーを持ち合わせる右足キックで長短や高低を自在に蹴り分け、今大会は3試合連続で直接FK弾を沈める活躍を見せた。決勝もFKのチャンスに狙ったが、ゴールは遠かった。

 試合後は泣き崩れ、表彰式の間も堪えられずにユニフォームで涙をぬぐった。そんな遠藤に寄り添ったのが明秀日立のMF関口颯乃(3年)。2人は小学校時代のトレセンで同じチームでプレーし、このカシマスタジアムの舞台に立っていた。

「中学校は3年間同じクラスで、ずっと一緒にいた」という盟友。学校では仲が良かったが、遠藤が中体連、関口が鹿島ジュニアユースと、違うチームでプレーした。高校も名門のライバル校へ。中学の卒業式では「カシマの決勝で会おう」と誓い合い、卒業アルバムにもそう書いた。支えになっていた約束。最後は「今までありがとう」と感謝の気持ちを伝えあった。
 
(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2019

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