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[J内定高校生の声_16]“絶品“スルーパスに注目。京都内定MF谷内田哲平、選手権で「ぜひ自分のプレーを見て下さい!」

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スルーパスやゲームコントロールする力に注目、京都サンガF.C.内定の帝京長岡高MF谷内田哲平

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第16回は京都サンガF.C.内定の帝京長岡高MF谷内田哲平(3年)だ。

 中学3年時に帝京長岡の一員として出場したプリンスリーグ北信越で12得点。高校進学前から注目されてきた技巧派は、絶品のボールタッチや異質の視野の広さを特長とし、緩急自在のスルーパスやプレースキックなどからゴールをもたらす。19年3月に早くも内定を得た京都入りを決めた理由や就学前から学んできた長岡JYFCや帝京長岡への感謝、そして選手権、プロ入り後の意気込みなどを語った。

―時間が経っているけれど、改めて京都入りを決めた理由を。
「最初に声をかけてもらったので。あとはサンガが目指しているサッカーというのが、自分的には合うと思ったので、京都サンガに決めました」

―シーズン中から行く回数が増えていたが、京都の印象を。
「最初はパスサッカーというイメージが強くて、スタイルを貫いていたんですけれどもシーズン途中からはロングボールも増やしてきて、相手を見てサッカーをするようになったのかなという印象が強いです」

―京都の選手とのコミュニケーションも増えた。
「練習中などは色々な人と話すようになりましたし、練習以外の部分では福岡慎平君や上月壮一郎君と多くコミュニケーションを取ったりしています」

―一緒に食事も。
「一緒に遊んだこともありますし、一緒に焼き肉を食べに行ったこともあります」

―京都の生活にも少し慣れてきた?
「自分、長岡からどこにも出たことがなかったので新鮮というか、『来年、ここでやるぞ』という気持ちになりました」

―練習参加して感じた強みと課題。
「自分の得意なスルーパスなどの部分は通用するんですけれども、ミスの回数を減らすということは意識してやらないといけない」

―評価されている部分はどこだと感じている?
「自分の特長であるスルーパスやアイディアというものを評価されたと思うので、そこを続けてより一層強みにしていきたいと思っています」

―プロの世界の厳しさを目の当たりにした。
「チームとしても良い状態もありましたけれども、シーズン途中からあまり勝てなくなってきて、でもサンガのスタイルというのを貫いてあの結果なので、自分が来年入って良いアクセントになれるようにしていきたい」

―1年目の目標は?
「開幕からスタメンで試合に出ることですし、開幕だけじゃなくて出続けることが一番大事だと思っているので、その中で結果を残していきたい」

―長岡JYFC、帝京長岡高で培ったもの。
「このグラウンドで14年間やってきましたけれども、サッカーの楽しさやサッカーと向き合う姿勢などここで学んできたことは多いので、ここで学んできたことを来年京都で活かしていきたい」

―3、4歳から帝京長岡高のグラウンドに来て練習してきた。
「きょう(12月中旬)で最後という実感はないんですけれども、サッカーの全てをここで教わったと思っているんで、教わったことを活かさないといけない」

―感謝の念が強い。
「日本一という結果を獲って、感謝を示したい」

―ずっと一緒にやってきた仲間の存在。
「(晴山)岬や(矢尾板)岳斗は4歳の頃から一緒にやってきましたけれども、(選手権は)一緒にやる最後の大会なので、日本一を獲って3人だけじゃないですけれども、笑って終われるように頑張りたいです」

―何が谷内田君を作り上げた?
「自分の先輩である大分の小塚和季選手が(帝京長岡に)いて、自分が小学生の頃ここで練習している時などに(小塚選手の)プレーを見ていましたし、憧れの存在があったからこそ自分がここまで来れたと思っているので、本当にああいう選手になれるといいなと自分は思っています」

―背中を見せるのも役割。
「今、長岡JYFCというクラブがありますけれども、小さい子どもたちに夢を与えたり、目標にされる選手にならないといけないと思います」

―サッカー小僧なのは昔から。
「ずっとサッカーをやってきましたし、サッカーのことしか考えていないですね」

―サッカー以外では何をしていることが多い?
「サッカーがない日は友達とご飯に行ったり、趣味が釣りなので友達と釣りに行ったりします」

―どこで何を釣っている?
「海でイカとかアジとか釣ったりしています」

―場所は?
「新潟で言えば、柏崎だったり、この間はプリンスリーグの参入戦があって、自分は応援に行ったんですけれども、その時は石川の能登島で釣りをしていました」

―釣りの面白さは?
「餌を食わせる。自分はルアーでやっているんで、魚との駆け引きというかサッカーと繋がる部分も少しはあるのかなと思います」

―今後は釣りをする時間が少し減るかも。
「プロになったらサッカーが一番大事なので、サッカーや語学を学ぶことが大事になるかなと思っています」

―語学も学びたい。
「京都だったら、(福岡)慎平君とかスペイン語とかを勉強しているんで、そういう姿を見て自分もやらないといけないと思っています」

―自分の性格。
「マイペースです」

―京都で学んだり、刺激を受けた選手は?
「今年引退された、田中マルクス闘莉王選手です」

―どういうところを学ぶことができた?
「サッカーに対する思いなどを人一倍感じましたし、プロ意識が誰よりも強いと感じたので。プレースタイルが違いますけれども、サッカーに対する熱量というものは変わらないと思うので、自分もああやってプロとしての意識を持ってやっていきたいです」

―Jリーグクラブ内定選手として臨む選手権。
「プロとしての意地がありますし、みんなとの違いを出さないといけないと思っているので、絶対に活躍したいと思っています」

―今年1年間は悔しい経験が多かった。
「悔しいこともありましたけれども、やっぱり学んだことの方が多いと思っているので。仲間とやれる最後の大会ですし、ここまで育ててくれた(谷口総監督や古沢)監督、コーチもいるんで、その人たちのために恩返しできれば良いと思っています」

―精神的にも成長した。
「責任を結構背負うようになって、仲間の思いなどを感じるようになったし、そういうところが自分の成長に繋がっているのかなと思っています」

―選手権でどのようなプレーをしたい?
「見ている人も楽しめるプレーがしたいです。(その上で)結果にはこだわってやっていかないといけないので、最後は自分が勝たせて日本一を獲りたいと思っています」

―長岡の街に日本一を。
「みんなが思っていることだと思うんですけれども、この長岡をサッカーの街にしたいという思いというのはみんなが思っていることなので、それは今年の大会が一番鍵になってくるのかなと思っています」

―どのような戦いをしたい?
「スタイルは貫いて、最後まで戦いたい」

―サポーターに見て欲しいところ。
「自分の得意なスルーパスや得点に関わるプレー。自分がチームをコントロールするプレーなどを見てもらいたいです」

―現時点での京都での夢、目標を。
「京都ではまずスタメンを獲ることですし、その中でチームがJ1昇格ということを目標にやっているので、そこを目標にやっていきたいと思います」

―選手権で戦いたい選手はいる?
「青森山田の武田(英寿)とか、一緒のポジションなので対戦したいですね」

―勝つ自信は?
「あります」

―京都サポーターへメッセージを。
「帝京長岡高校から入る谷内田哲平です。来年は京都サンガの目標であるJ1昇格に貢献したいと思います。その前に選手権があるのでぜひ自分のプレーを見て下さい!」

(取材・文 吉田太郎)
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