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負傷押して花道飾ったFWビジャ「決勝に来るまでが自分の戦いだった」

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天皇杯制覇で花道を飾ったヴィッセル神戸FWダビド・ビジャ

[1.1 天皇杯決勝 神戸2-0鹿島 国立]

 スペイン代表の最多得点記録を持つ世界屈指のストライカーが日本で花道を飾った。FWダビド・ビジャは現役ラストマッチとなった天皇杯決勝戦の試合後、「クリスマスを天皇杯のために使ったので、今から家族のために僕の時間を捧げたい」とほっとした様子で話した。

 後半アディショナルタイム、背番号7のユニフォームがピッチサイドに現れると、優勝を目前にした神戸サポーターはひときわ大きな歓声を送った。プレータイムは3分足らず。残念ながらボールが回ってくるシーンはなかったが、クラブ初タイトルの歓喜をピッチ上で味わった。

 引退に花を添える起用ではあったが、その演出は自身の努力で掴み取ったものだった。ビジャによれば、引退セレモニーが行われた12月7日のJ1第34節磐田戦で「全治4週間という大きな怪我をしてしまった」。この日まで約3週間。「自分の中では大変な時期を過ごした」と振り返る。

「ここの決勝に来るまでが自分の戦いだったし、ここに来ることができたが実際はギリギリだった」。引退目前でのアクシデントを乗り越えた先に訪れた歓喜。38歳のレジェンドは「なんとかピッチに立って優勝で終えられたことを満足している」と感慨を語った。

 日本での通算成績は28試合13得点。味方を活かすスプリントも怠らず、現役引退を控えているとは思えないパフォーマンスだった。また第17節の名古屋戦で決めた1点目は2019年のベストゴールにも選出され、人々の記憶に残るようなプレーも随所に見せた。

「日本サッカーはどのチームもボールを持ってプレーすることに時間をとるし、選手はテクニックがあるのでボールを持つことを優先したサッカーをしている。その中で自分たちができることを行ってきた。1年間やってきて、日本サッカーの質には驚いている」。試合後にはそうした日本サッカーへのイメージも語った。

 今後はスペイン・マドリードの自宅で生活しながら、自身がオーナーを務めるアメリカ・ニューヨークのクラブ『クイーンズボロFC』や、自身のメソッドを共有するアカデミー組織『DV7』の経営者として活動する。新たなミッションに取り組むビジャは「まだまだサッカーの仕事をし続けていこうと思っているよ」と目を輝かせた。

(取材・文 竹内達也)
●第99回天皇杯特設ページ

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