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プロ内定相手エースも認めた昌平2年生10番の上手さ…「山田相手に通用すると確認できた」

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試合後、健闘をたたえ合う2人(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.5 高校選手権準々決勝 青森山田3-2昌平 等々力]

 前半のシュート数ゼロがウソのように後半は持ち前のポゼッションサッカーが本領を発揮。昌平高(埼玉)が王者・青森山田を圧倒した。しかし前半で喫した3点のビハインドはあまりにも大きく、2-3で敗れた。

 2年生で10番を背負い、キャプテンマークを巻く。誰が見ても中心選手であることが明らかなMF須藤直輝(2年)が、さすがの存在感をみせた。

 前半からの積極的な仕掛けは相手に引っ掛かる場面も多かったが、そこは後半に向けてしっかりと修正。後半9分にはFW小見洋太(2年)のスルーパスからエリア内に入ると、しっかりとコースを突いたシュートを蹴り込んだ。

 しかし反撃も及ばず、チームは1点差で敗れた。須藤は「自分たちらしさが後半から出せたことは良かったけど、あれを前半から出せるようにならないといけない」と悔やむ。それでも「山田相手に通用するところもあると確認できた」と自信も芽生えたようだ。

 まだ2年生。来年度も注目選手の一人であることに間違いはない。相手主将で10番MF武田英寿(3年/浦和内定)とは試合後にすぐに握手をかわし、抱き合って健闘をたたえ合った。昨年の高校選抜でもチームメイトだった武田からは「お前上手いな」「来年頑張れよ」と声をかけてもらったという。

 大宮ジュニアユース時代も世代別代表に選ばれる選手だったが、高校選手権への憧れから昌平への進学を決めた。選手権にかける思いは人一倍だ。

「目指していたのは日本一なのでとても悔しい。でもベスト8まで来れたことは、昌平が強くなっているという証拠。また来年、この歴史を塗り替えられるように努力していきたいと思います」

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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