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八百長裁判で無罪となった元日本代表監督アギーレ「日本では傷を負った。彼らの文化と衝突した」

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ハビエル・アギーレ監督が日本代表当時を振り返る

 元日本代表監督にして、現在レガネスの指揮を執るハビエル・アギーレ監督が、スペイン『エル・パイス』のインタビューに応じた。

 2014年に日本代表監督に就任したアギーレ氏。しかし、2011年に行われたスペイン1部リーグのレバンテ対サラゴサで八百長に関与したとして起訴され、翌年日本サッカー協会との契約を解消している。

 その後、UAEのアル・ワフダ、エジプト代表を率い、昨年11月にリーガ・エスパニョーラ1部のレガネス監督に就任。レガネスで指揮を執り始めた直後に八百長裁判の判決が下され、当時のサラゴサの会長アガピト・イグレシアス、役員ハビエル・ポルケラが詐欺罪で有罪判決を受けたが、アギーレ監督含む起訴された残り40人は証拠不十分で無罪となった。

 アギーレ氏は『エル・パイス』のインタビューで、八百長事件について言及。「日本では傷を負うことになった」とし、代表監督を退任した当時のことを振り返っている。

「裁判で打撃は受けていない。しかし日本では傷を負うことになった。私たちはアジアカップで結果こそついてこなかった(※ベスト8で敗退)が良いプレーを見せ、(日本サッカー協会)会長は自分にチームを任せ続けると言った」

「だが裁判のことが世に出ると、スポンサーが不安を覚えるなど日本の文化と衝突することになった……。そのために監督の座を降りることで考えが一致したんだ」

 また「疑いをかけられたのは辛かったか?」と問われると、以下のように答えている。

「それが疑いだけであり、推定無罪を考慮されなかったことには痛みを覚えた。私のキャリアはすでに終わったと言った人たちもいたね。思うに、それは正しいことではない。いずれにしても、疑惑が生じたときには、これまでのキャリアを考えてもらいたいし、法に則らず吊るし上げを行なってはならない。しかし、恨みつらみが何ももたらさないことを私は学んだよ」
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