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日大藤沢の大器、FW鈴木輪太朗イブラヒーム「今度こそは、という思いがあります」

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日大藤沢高のU-16日本代表FW鈴木輪太朗イブラヒームは最終学年での飛躍を誓う

 全国の強豪各校が新シーズンへ向けた準備を進めている。日大藤沢高は昨年、選手権神奈川県予選決勝でインターハイ日本一の桐光学園高を撃破。全国大会では3回戦でPK戦の末に悔しい敗戦を喫したが、その経験者を中心に新たなスタートを切っている。目標は神奈川3冠、そして全国制覇。U-16日本代表にも選出されている191cmの超大型FW鈴木輪太朗イブラヒーム(2年)に意気込みなどを聞いた。

―下級生時から注目されてきたが、今年は勝負の一年。
「去年、選手権で先輩が成し遂げられなかったことを自分たちは成し遂げないといけないと思いますし、やっぱり一番はその舞台で出れなかったという悔しさがあるので今度こそはという思いがあります」

―敗れた3回戦は大事な場面で使ってもらうことができなかった。
「そこで出れなかったのは実力かなと思っています」

―客観的に見て、今足りないと感じているところは?
「今一番足りていないのは、決定力が圧倒的に足りていないというのがあって、新チーム始まって(1月末までに)3試合くらいやっているんですけれども、まだ自分ノーゴールでチームとしても良い試合ができていない。やっぱり前線で決められる選手がいないとチームは上っていかないと思うので、自分が決めないといけないと思っています。シュートまでは行けている方なんですけれども、最後の詰めとかあと一歩右に打てたりとか、細かいところが全然まだまだ足りない」

―今年は俺がエースにという思いがある。
「正直、自分次第だと思っているんですけれども、チームを勝たせたいし、自分も結果が欲しいと強く思っているので、そのために毎日やっています」

―注目度は高いが、プレッシャーはある?
「色々(高い評価を)言ってくれる人はいるんですけれども、意外とチームメートはズバズバ言ってくれるんで。(斉藤)夏とか去年出ていた選手はできていなかったらそこ絶対にできていないといつも言ってくれるんで、それに関しては凄くありがたい声だと思っています」

―U-16代表のチュニジア遠征はどうだった?
「代表では全然通用しなくて……。他の1個下のFWと自分を比べてタイプは全然違ったんですけれども、みんな光るものがあって、自分は自分だけ出せていないのかなというか、あまり『これだ』というものを出せていないと思っている。みんな(特長を)分かってくれてはいたと思うんですけれども、試合で上手く活かせなかったと言うか……」

―もっとどういうことをやりたかった?
「もっと前でボールを収めるプレーをしたかったんですけれども、ちょっと相手も自分と張るくらい大きな選手がいて、当たり負けを何回かしていて、上手く収められなくなっちゃってというのがありました」

―西川潤選手のように、神奈川だけでなく、世代を代表する選手に。
「そこになれたら良いんですけれども、一個一個結果を出して、練習試合からもしっかりとゴールを決めて行って、一個の公式戦でも結果を残すことが西川潤さんみたいな選手になることに繋がっていくと思う」

―プロに行きたい気持ちは?
「プロに行きたいです。プロに行きたいですけれども、大学とプロとギリギリまで考えていて、去年の植村(洋斗)君(早稲田大へ進学)みたいな選択も良いと思っている。自分も行けるならプロ一本で行きたいですけれども、大学も考えています」

―チームにとってどのような存在に?
「エースストライカーになりたいですし、年間2桁ゴールくらい軽く決めていけるくらいにならないとチームも強くならないので目指していきます」

(取材・文 吉田太郎)

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