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尚志FW阿部要門が山形内定会見。「ホーランド選手やルカク選手のように」

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山形内定の尚志高FW阿部要門(中央)と山形・高山明泰強化部長(右)、尚志・仲村浩二監督

 山形のホーランド、ルカクになる――。尚志高のFW阿部要門(2年)が16日、福島県郡山市内の同校で行われたモンテディオ山形入団内定記者会見に出席した。会見には阿部のほか、山形の高山明泰強化部長と尚志の仲村浩二監督、阿部の両親が出席。阿部は「子どもの頃からの夢であるプロ選手のキャリアをモンテディオ山形から始められることを心より嬉しく思います。いち早く試合に携われるように頑張りますので、宜しくお願い致します」と意気込みを口にした。

 阿部は昨年のインターハイで3ゴール。185cmの長身と尚志でナンバー1のパワー、スピードを兼ね備えた大型ストライカーだ。尚志入学前から「サイズ感とスピード、パワーは高校生に入っても群を抜くぐらい」(仲村監督)。課題となっていた技術面も試合を重ねる度に精度を上げ、着実にミスを減らしてきている。尚志の仲村監督は阿部について「未完というか、恐ろしい選手になるんじゃないかなという期待がある。(福島県出身の阿部には)福島県から世界に羽ばたくようなプレーヤーになってもらいたいと思います」と期待。尚志からはFW染野唯月(現鹿島)に続いて、2年連続のプロ入りとなる。

 3月3日に21年シーズンからの山形加入内定が発表され、この日仮契約が結ばれた。高校卒業まで1年を残し、かなり早い段階でプロ入りが決まった印象だが、それはJリーグ全体として進路の決まる時期が早まっていること、また山形の熱意が大きかったようだ。

 阿部は昨年9月に初めて山形へ練習参加。山形の高山強化部長は「高校2年生としてはインパクトがあった。(プロ相手に)高校でやっていることと同じようなことができていた。(山形で体格の大きな選手相手でも)フィジカル差を感じさせないプレーを見せていました」とその印象について口にする。

 プロの中に入って、ずば抜けたプレーをしていた訳ではない。また技術面は課題に。それでも、「(持ち味である)力強いプレーをトップチームのプロの選手相手にもしてくれた。課題もまだまだありますけれども、大きな可能性を見せてくれた」(高山強化部長)と高評価を得た。

 山形の動きは早かった。10月末から2度目の練習参加を希望。そして、プレミアリーグでのプレーも確認した山形は「(J1など)他のクラブに狙われる前に」(高山強化部長)、昨年の段階で正式オファーを出したという。「驚いたのと同時に嬉しかったです」と振り返る阿部は、その熱意とチームの雰囲気、サッカースタイルに惹かれ、新天地に早く馴染むことも想定して新シーズン開幕前に山形入りを決断した。

 高山強化部長は「ポジションはFWなので、チームを勝たせる選手になってもらいたいと思います。ゴールという形もそうですし、(その他の面でも)勝たせるという存在になってもらいたいです」と語り、阿部は「ドルトムントのホーランド選手や(インテルの)ルカク選手のように体格を活かしたパワー系のFWになりたい。その中でモンテディオ山形さんで試合に少しずつ携わりながら自分の成長に繋げて、いつかは海外を目指したい」と力を込めた。家族が壮大さと画数から名付けたという「要門(かなと)」の名。欧州でブレイク中のホーランドやルカクのようにスケール大きな選手に成長し、山形を勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)

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