名古屋グランパスは2日、FW金崎夢生から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。Jリーグの関係者からは6人目。クラブ内では初めてとなった。

　金崎は今年3月、サガン鳥栖から名古屋に期限付き移籍。4月3日にチームに合流したが、同6日から5月19日までトップチームの活動が中断。クラブは翌20日から練習場でのグループ練習を再開していた。

　名古屋によると、金崎は27〜29日にグループ練習に参加。練習時の体温は35.8〜36.2度だった。同日の練習後に倦怠感、頭痛の症状が見られ、体温が38.5度に上昇。30〜31日の練習はオフとなっており、体温はそれぞれ37.2度、36.2度だった。6月1日にも倦怠感、発熱(38.0度)、頭痛の症状が見られたため、全体練習は欠席。愛知県内の病院でPCR検査を受け、同2日に陽性が判明した。

　なお、現在は平熱(36.3度)に戻っており、県内の病院に入院して体調回復に努めているという。名古屋は今後、トップチームの練習を休止し、保健所の指導のもとで濃厚接触者の特定やクラブ施設の消毒などの対応を行っていく。再開スケジュールは決定次第、発表される。

　クラブは発表リリースで「これまで取り組んできた新型コロナウイルス感染症対策をさらに強化し、選手、スタッフ、関係者全員に再度周知、徹底を図ってまいります」と伝えている。

　Jリーグは5月中旬、新型コロナウイルス感染症に関するガイドライン案を公表。「情報開示」の項目において、感染者の個人名は「原則非公開」としていたが、今回はクラブと選手が自主的に公表に踏み切ったとみられる。愛知県によると、同日に確認された新型コロナウイルスの陽性者は1人だった。

　Jリーグは6月27日にJ2・J3から再開予定。J1リーグは7月4日に再開日が組まれている。

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