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大怪我から330日ぶり復帰→30秒ゴールのアセンシオ、ジダンからの“指示”明かす

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ガッツポーズを見せるレアル・マドリーMFマルコ・アセンシオ

 レアル・マドリーMFマルコ・アセンシオがスペイン『RMTV』のインタビューで、330日ぶりに復帰したバレンシア戦での投入前にジネディーヌ・ジダン監督から告げられた指示を明かした。「右ウイングに入ってゴールを決めろ」。アセンシオはピッチに入ってわずか30秒後、華麗な左足ボレーシュートで指揮官の期待に応えて見せた。

 アセンシオは昨年7月23日、アメリカ・ヒューストンで行われたプレシーズンマッチのアーセナル戦で、左膝の前十字靭帯断裂と外側半月板損傷という重傷を負った。「膝の痛みは大きなもので、痛むたびに泣き、動くたびに泣いていた。頭が感じる痛みを克服することを学ばなければならなかった」と振り返る。

 怪我をした直後は「受け入れて前に進まなければならないが、最初はなかなか難しかった」とアセンシオ。リハビリ期間はR・マドリーのバスケットボールチーム所属で、同様の症例を乗り越えてワールドカップにも出場したセルジオ・リュルの存在を励みにしていたという。

 負傷した当初は今季絶望かとも思われていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦が長らく延期。このことが前向きに働いて今月14日、エスタディオ・アルフレッド・ディ・ステファノで行われた第28節エイバル戦で、出番こそなかったが待望のベンチ入りを果たした。

 そして迎えた18日の第29節バレンシア戦、後半25分過ぎに復帰の時が訪れた。投入前にはジダン監督と満面の笑みで談笑する姿がテレビカメラに抜かれていたが、この際には「右ウイングに入ってゴールを決めろ」と熱い言葉をかけられた様子。すると出場直後、DFフェルラン・メンディのクロスにダイレクトで反応し、ファーストタッチでゴールマウスを揺らした。

 スペイン『アス』によると、アセンシオはインタビューで「一つのことに集中して目標を定めた時、自分はいつもその目標を実現してきたんだ」と感慨深く話した様子。なお、周囲を歓喜の渦に巻き込んだ復帰戦のユニフォームは細かく裁断し、長いリハビリ期間を支えてくれた人々にあげる予定だという。

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