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[RYUKEI CUP U-16]兄は選手権で劇的V弾。昌平の注目1年生、MF篠田翼は「止められない」存在へ

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昌平高の注目1年生MF篠田翼

[8.10 RYUKEI CUP U-16 帝京長岡高 3-1 昌平高 RKUフットボールフィールドB]

 昌平高(埼玉)はPKでの失点後に立て直せず、最後は運動量も落ちて逆転負け。3-0で快勝した桐生一高(群馬)戦、そして帝京長岡高(新潟)戦も前半は強さを見せつけていたが、気を引き締めさせられる敗戦となった。

 FW伊藤風河が前線でボールを収め、連動する形で2列目の選手が前へ。また、FC Lavidaの主将として日本クラブユース選手権8強の注目MF篠田翼やMF田尻匡平、MF津久井佳祐らが連動した動きと個の推進力でDF間を抜け出してゴールへ迫った。

 前半24分にはU-16日本代表MF佐藤海空斗のラストパスから田尻が抜け出して先制点。ボール保持、チャンスの数でも帝京長岡を上回っていた。だが後半の3失点で敗戦。すでにトップチームに絡んでいる篠田や佐藤、19年U-15日本代表GK上林真斗、そしてこの日不在だったMF荒井悠汰ら力のある選手たちが多い印象だが、相手を見て、運んで、パスを繋ぐところもレベルアップしていかなければならない。

 Lavida時代から注目されてきた篠田は昌平での目標について、「今、自分はトップに行かせてもらっていたんですけれども、得るものがたくさんあるので、今の3年生とか2年生の良いところを吸収して、今年、来年とかずっと日本一を取れたらと思います」と掲げた。

 兄・MF篠田大輝(2年)は昨年度の選手権3回戦・國學院久我山高戦で劇的な決勝ゴール。篠田は「(兄は)凄いと思います。(自分も)活躍できれば良いと思います」と語り、「どのチームにも『アイツ、ヤベぇな』、『止められないな』と言われるようなキーマンになりたいなと思っています。アザールみたいにシュートも、パスもできて、自分でも行けるような選手になりたいです」と意気込んだ。

 現在も篠田の危険なゾーンに侵入していく力は強烈。だが、満足することなく、パスも、シュートも磨き、『アイツ、ヤベぇな』、『止められないな』という存在になる。そして、兄以上に公式戦で結果を残し続けること。そして、自分の活躍で昌平の歴史を塗り替える。

(取材・文 吉田太郎)

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