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「一番走るくらいの気持ちで」突破口になった青森山田セカンドSB藤田夏寿丸。全国クラスのライバル超えへ

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青森山田高セカンドは後半、右サイドのSB藤田夏寿丸が突破口に

[8.30 スーパープリンスリーグ東北第1節 青森山田高セカンド 2-0 盛岡商高 青森山田高G] 

 青森山田高セカンドは後半、右サイドのSB藤田夏寿丸(3年)が突破口となっていた。24分には、縦に大きく持ち出してからのマイナスクロスで先制点の起点に。その他にも右サイドのスペースへ飛び出してからのクロスやDFのタックルを落ち着いて外し、中へ持ち込むシーンがあった。

「正木(昌宣)コーチからも裏への走り出しとか指摘をされていたので、チームで一番走るくらいの気持ちで攻撃参加して、得点に絡めたので良かったです」。昨年度の選手権メンバーでもある攻撃的SBは、その武器で勝利に貢献した。

 ただし、セカンドチームでの活躍で満足することはない。「ここで満足していたら選手権とか全国のピッチに立てないと思うので、今スタメンを奪うような気持ちでこれからもやっていきたい」と意気込んだ。

 本職の右SBに加えて左SBでもプレーする藤田のポジションを争うライバルは、昨年からのレギュラー右SB内田陽介(3年)と、大型左SBタビナス・ポール(3年)だ。この日、内田はトップチームの秋田U-18戦でアシストを連発。タビナスも夏を越えて一気に存在感を増してきている。いずれも全国トップクラスの実力者。だが、彼らを上回らなくては、出場機会を得ることはできない。

「攻撃はかなり自分のストロングポイントです。課題と言えば守備なので、もっと安定させて、そこからの攻撃をもっと増やしていきたい。今スタメンをやっている人は守備ができて山田も守備メインでやっているところが大きいので、その強化が大事になってくると思います」。課題の守備面を磨き、より信頼を高めてトップチームでチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
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