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目標は9年ぶりの選手権。盛岡商の注目MF欠畑魁星、後輩たちに全国の雰囲気を「味あわせてあげたい」

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盛岡商高の注目10番、10番MF欠畑魁星

[8.30 スーパープリンスリーグ東北第1節 青森山田高セカンド 2-0 盛岡商高 青森山田高G] 

 選手権優勝歴を持つ名門・盛岡商高(岩手)はチームを背中で牽引するFW村上絢太主将(3年)をはじめ、10番MF欠畑魁星(3年)とMF伊藤就大(3年)のダブルボランチ、CB中村涼(3年)、右SB高山佑斗(3年)、MF佐藤航(2年)と昨年度の選手権予選決勝で先発していた6選手がスーパープリンスリーグ東北開幕節で先発出場。昨年のプリンスリーグ東北優勝チームの青森山田高セカンド(青森)のパワーに屈することなく、球際、運動量の部分などで食い下がった。

 1年時から先発を務める欠畑は「今日は中途半端なことをすると青森山田は強いし、持って行かれてしまうので、自分たち中盤はセカンドとか球際のところに集中してプレーしていました」と振り返る。伊藤や欠畑がセカンドボールを回収し、攻撃面でも素早く繋いでクロスまで持ち込んでいたが、精度を欠いてしまう。強雨の難しいコンディションの中でも勝負どころで質の高い青森山田セカンドに競り負ける結果となった。

 盛岡商は、仙台などで活躍した中田洋介監督就任3年目。就任直後の18年インターハイで1勝したものの、選手権は11年度大会を最後に全国から遠ざかっている。昨年度の岩手県予選決勝は開始直後に主力選手が負傷退場するアクシデントもあって惜敗。だが、その経験者を多く残す今年は、指揮官も「初めて入学からずっと見ている代。面白いチーム」と期待を寄せている。

 そのチームの柱が、欠畑だ。ミドルレンジからの絶妙な配球やスルーパスでチャンスを演出する注目ゲームメーカー。入学当初よりも10kg近く増量し、現在はよりキレを増すために肉体改造している最中だ。「(特別な技術がある訳ではないので)自分が目立つというよりは周りを活かしたプレーをしていきたい」と語る欠畑だが、憧れのMF大島僚太(川崎F)のように1本のパスで試合を決める力も持っている。

 この日は正確にボールを収めてパスを散らしていたが、本人は強豪のスピード感を体感したことで、よりレベルアップする必要性を感じていた。「止まっているボール、プレースキックで自分より上手い人は全国に腐るほどいるので、その中で動いているボールとかターンしてすぐに蹴るとか、そういうところの精度を上げていかないと。きょうは青森山田のセカンドが相手だったんですけれども、もっと練習しなきゃいけない」と引き締めていた。

 中田監督はキーマンの背中を押す。「ウチのチームは“欠畑が戦術”というくらい。このくらいのプレッシャーだとやれちゃうくらいの力はあると思っています」。新型コロナウイルスの影響で今年は強敵との試合を十分にこなすことができていない。加えて、この日は強雨で悪コンディションだったことも確かだが、実力を評価されているMFは、どんな試合でも自分の特長を発揮し続けていくことができるか。後輩たちに「(全国の雰囲気を)味あわせてあげたい」と意気込む欠畑が、昨年の悔しさを知る仲間たちとともにチームを引っ張り、今年こそ選手権切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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