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中村憲剛への敬意語った川島永嗣「すごく誇らしいやめ方」

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日本代表GK川島永嗣(ストラスブール)

 日本代表のGK川島永嗣(ストラスブール)が9日、オーストリア合宿初日のトレーニング前にオンライン取材に応じ、現役引退を発表したMF中村憲剛への思いを語った。両選手は2007年から10年途中にかけて川崎フロンターレで共にプレーし、のちにJリーグ連覇を果たす強豪クラブの礎を築いた。

「本人にも言ったけど、まだ試合も残っているし、お疲れ様とは言いたくない」。報道陣からの質問にそう切り出した川島は「フロンターレでも日本代表でも一緒にやらせてもらって、良い時期も共有したし、良くない時期も共有した」と回顧。その上で、2学年先輩が川崎Fにもたらしたタイトルへのリスペクトを強調した。

「自分はフロンターレにいた時は優勝を掴めずに過ごしたので、こういった形でチームを優勝させて、こういう決断をしたというのは、寂しい気持ちもあるけど、一緒にやった仲間としてはすごく誇らしいやめ方なんじゃないかと思う。表現してきたプレーも存在価値も含めて、本当に素晴らしいキャリアを過ごしてきたんだなと思い知らされた」。

 今月3日に更新したインスタグラムの投稿では中村とのツーショット写真を添えて「また一緒にプレーしようって約束してたのに。。」と惜別の念も明かしていた川島にとって、プロキャリアの飛躍を遂げたクラブをJリーグ屈指の強豪クラブへと導いた功績がひときわ輝かしいものとして映っているようだ。

 そしてこの日、川島はさらに感慨に浸る出来事があった。それは合宿が行われるオーストリア・グラーツに関するエピソードだ。

 川島にとってグラーツは2010年の南アフリカW杯直前、親善試合のイングランド戦の大活躍で日本代表の正GKを確保するに至った場所。「あの時はどこでやるかとか、どのスタジアムでやるかとか全く余裕がなかった」と話したように合流当初は意識していなかったというが、オンライン取材で報道陣にそのことを告げられ、「そういう場所に戻ってこられたのは非常に感慨深いし、こういう形で日本代表としてここに戻ってこられたのは幸せ」と笑みをこぼしていた。

 一方、川島は「イングランド戦のことは覚えてなくて、ここにくるときに考えていたのはオシムさんのことだった」とも明かした。自身はイビチャ・オシム氏が日本代表監督を務めていた時代を現メンバーで唯一経験。「試合に出してもらうことはなかったけど、いろんな意味で大きな刺激をくれた監督だった。オシムさんもストラスブールでプレーしていたことがあるので、会えたらそういう話をしたいと思っていた」と再会を望んだ。

 そうしたさまざまな思いがめぐる場所で、川島はこれまでどおり全力でトレーニングに向き合うつもりだ。「結果を求めながら自分たちがどういう質を追求していくのかをより表現していかないといけない」とチームの熟成にも意欲を見せた37歳は「サッカーにおいて物事はすぐに変わるし、常にパフォーマンスで貢献できないと意味がない。11月もチームに貢献していくことに集中したい」と自らにも厳しい目を向けていた。

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