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1年ぶりの代表で競争楽しむ34歳長友「みなさん『ポスト長友、ポスト長友』と…」

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1年ぶりの代表合宿に合流したDF長友佑都

 1年ぶりに味わう刺激を楽しんでいる。オーストリア合宿2日目の11日、日本代表DF長友佑都(マルセイユ)がオンラインで報道陣の取材に応じ、「日本代表はやはり僕の原動力になっているなと改めて実感した」と充実した表情を浮かべた。

 10月のオランダ遠征はメンバーに招集されながら胃腸炎のため参加を辞退。今回、引き続き招集され、長友にとっては昨年11月以来、1年ぶりの代表合宿参加となった。フィールド選手では最年長の34歳。前回の代表戦出場となった昨年11月14日のキルギス戦では歴代2位タイの国際Aマッチ122試合出場を達成した。

「(日本代表が)僕のサッカー人生の中心にあるなと改めて感じている。代表がなければマルセイユ(への移籍)という厳しいチャレンジをしていない。そういう難しい戦いを自分自身が選べたのは日本代表で活躍したいという信念があるからで、その覚悟はブレてない。フランスのリーグは明らかにトルコよりレベルが上がるし、フィジカルやスピードはセリエAより上だと思う。そこに挑んでいけたのは自分の中心に代表があるから」

 日本代表への思いは変わらないどころか、年を重ねるごとに強まっている。若手へ積極的に声をかけながら自分自身の経験を伝えるのも「彼らが育つことでエネルギーをもらえる。そういうエネルギーを自分自身が欲しているというのもある。厳しい環境の方が自分も成長するし、競争相手がいる方が成長する」という思いがあるからだ。

「みなさん『ポスト長友、ポスト長友』と、おっさんを外したいみたいなので、おっさんの意地というか、そういう魂も見せつつ、若い世代に自分の経験を伝えていきたい。すごく楽しんでいる」。そう笑いながら強い決意を口にした。

「『長友ここにあり』となるように。やっぱり長友は必要だなと思われるようなプレーを見せたい」。大事な局面でチームを助けるような経験に裏打ちされたプレー。「若い選手の勢いだけではできないようなプレー。経験と実績がないと、今の読みや判断、ポジショニングは難しいよねというようなプレーを見せたい」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

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