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近年着実に力つけるパナマ戦…森保監督が警戒「フィジカル的な強さがある」

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が12日、国際親善試合パナマ代表戦の前日オンライン会見に出席し、「10月の活動よりも全ての部分でレベルアップできれば」と意気込みを語った。

 日本代表は10月のオランダ遠征で、カメルーン代表戦(△0-0)とコートジボワール代表戦(○1-0)の2試合を開催した。約11か月ぶりの代表活動だったこともあり、カメルーン戦の前半は一方的にボールを握られる展開となったが、3バックに布陣を変えた後半は内容面で大きく改善。メンバーを入れ替えたコートジボワール戦ではより主導権を持った内容で無失点を続け、終盤の劇的なゴールで白星も収めた。

 課題と収穫を掴んだ10月シリーズを経て迎えるパナマ戦に向けて、森保監督は「チームとして共通理解を深め、コンセプト、ベースの部分をより徹底してできれば」と意気込みをアピール。その上で攻守それぞれのテーマを掲げた。

「攻撃では速攻、遅攻を使い分けるというところで遅攻の部分。マイボールを大切にしながら攻撃を仕掛けるということでやっていきたい。守備の部分では相手からボールを奪う部分で、アグレッシブにプレッシャーをかけるところ。いつでもどこでもプレッシャーをかけられるわけではないので、相手が良い状態になった時にいつどこでプレッシャーをかけるか。チームとして相手が困るような守備ができればと思う」。

 また対戦相手のパナマ代表はFIFAランキング77位。2018年のロシア大会でW杯に初出場するなど近年着実に力をつけてきており、日本代表のメンバー発表会見では反町康治技術委員長が「W杯常連のコスタリカと試合をして両方1-0で勝っている。監督もスペイン代表にもなった人が監督をしているくらいで、ここ最近頭角を表している。われわれにとって好敵手だと感じている」と述べていた。

 森保監督はそうした相手について「フィジカル的な強さがあり、推進力がある。監督が変わられて、個の力を生かしながら相手の攻撃を止めて守備から攻撃につなげていくことができる」と分析。10月のコスタリカ戦2試合で得点を挙げたMFアブディエル・アヤルサ(シエンシアーノ)の名を挙げ、「2列目からの攻め上がりは印象に残っているし、われわれが注意していかないといけない」と警戒した。

 10月のオランダ遠征に引き続き、今回のオーストリア遠征もコロナ禍真っ只中の活動。日本でも過去最多の1658人の感染者が出るなど、再流行が進みつつある。試合開催に尽力した人々への感謝を語った森保監督は「コロナ禍で日本国内はもちろん、ヨーロッパでも大変な思いをしている方々がたくさんいる。選手の頑張り、チームの頑張りで見てくださっている方々に元気や勇気を届けられれば」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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