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48番目の代表校は桐蔭学園!2度追いつかれながらも3度勝ち越して神奈川制覇!

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桐蔭学園高が3年ぶりに全国切符獲得。(代表撮影)

[11.28 選手権神奈川県予選決勝 桐光学園高 2-3(延長)桐蔭学園高 ニッパ球]

 48番目の代表校は桐蔭学園に決定! 第99回全国高校サッカー選手権神奈川県予選決勝が28日に開催され、桐光学園高桐蔭学園高が激突。延長戦の末、桐蔭学園が3-2で勝ち、3年ぶり10回目の全国大会出場を決めた。唯一未定だった神奈川県代表が決定したことで全国大会出場全48校が決定。桐蔭学園は12月31日の全国大会1回戦で東福岡高(福岡)と戦う。

 ともにインターハイ日本一や選手権4強の歴史を持つ伝統校同士の対戦となった神奈川ファイナル。試合は桐蔭学園が先行し、桐光学園が追いかける展開となった。立ち上がりは風上に立った桐光学園がストロングポイントのセットプレーから連続でチャンス。だが6分、桐蔭学園は右サイドへ展開すると、PAでMF本多鼓瑚(2年)からのパスを受けたFW立石宗悟(2年)が思い切り良く右足を振り抜いて先制点を奪う。

 これに対して桐光学園はまず守備を安定させ、攻撃時間を増やす。特に相手の背後を狙った攻撃が効果を発揮。そこからセットプレーを獲得すると、19分にはFW山下健也(3年)の右ロングスローをニアのCB奈良坂巧(3年、町田内定)が競り勝ち、飛び込んだFW庄司朗(3年)がヘディングシュートを放つ。

 この一撃がゴールマウスに阻まれるなど、桐光学園は押し込みながらも1点ビハインドで前半を終えた。一方の桐蔭学園は相手のセットプレーや縦へ速い攻撃に苦しめられたものの、最終ラインやMF中村勇貴(2年)中心に球際で強度ある守備や、ゴール前での粘り強さなどを発揮。八城修監督の「風下になったら押し込まれると思っていた。前半はゼロでということを伝えていました」というメッセージに1-0という形で応えて見せた。

 だが、桐光学園は後半7分に追いつく。セカンドボールへの反応の速さや幅広い動きなど中盤で印象的なプレーを続けていたMF山市秀翔(2年)が、右サイドでFKを獲得。これを山市が左足で蹴り込むと、ファーサイドの左SB國島康介(3年)が相手GKに競り勝つ形で同点ヘッドを叩き込んだ。

 ここから試合は激しく動く。11分、桐蔭学園は右SB中島駿乃介主将(3年)が自陣タッチライン際で相手のプレッシャーを受けながらも前線へロングパス。10番FW長澤圭剛(3年)が相手CBと入れ替わって抜け出すと、GKの位置を良く見て右足ループシュートを決めた。

 だが、桐光学園はすぐにゴールを奪い返す。失点直後にMF岩根裕哉(2年)とFW粟江晟(2年)を同時投入すると15分、左サイドでボールを持ったMF前川壮太(3年)が庄司とのパス交換で中央へ切れ込み、さらに自らのパスのこぼれ球を拾ってPAへラストパス。これを受けたMF栗原祥太(3年)が前方へ持ち出しながら右足シュートを決めて2-2とした。

 この後、桐光学園が主導権を握り、連続攻撃。35分には右サイドでこぼれ球を拾った岩根の左足シュートがファーポストを叩く。桐蔭学園も交代出場のMF武田拓磨(3年)が左サイドでスプリントを繰り返してクロスを上げたほか、右MF本多が決定的なラストパスを入れるなどゴール前のシーンを作り出していた。そして後半終了間際には立石がDFを振り切って前進。右足シュートを撃ち込んだ。

 2-2で突入した延長戦でその立石が大仕事。延長前半10分、本多からの縦パスを受けた立石が前を向いてPAへ潜り込む。ここでファウルを受けてPK獲得。キッカーのCB青木祐人(2年)が自信を持って右足を振り抜き、3-2とした。

 延長後半、桐光学園は奈良坂を最前線に配置して反撃。そのロングボールに対し、桐蔭学園は気迫の守備でチームを盛り上げていた中島や青木ら各選手がゴール前で集中力高い守りを続ける。八城監督が「厳しい試合でしたけれども、彼らの勝ちたいという気持ちの伝わる良い試合だったと思います」と振り返る100分間。2度追いつかれながらも3度勝ち越し、気迫の守備で3点目を与えなかった桐蔭学園が3-2で神奈川を制覇した。

 桐蔭学園は、桐蔭横浜大を強豪に育てあげたOB・八城監督就任から3年目で3年ぶりの全国大会出場だ。すでに全国大会の組み合わせは決まっており、全国優勝3回の強豪・東福岡と初戦で対戦。中島は「対戦相手が有名なチームで気持ちも上がると思う。全国大会優勝という目標があるので、しっかりトレーニングしていきたい」と力を込めた。

 また、八城監督は全国大会へ向けて「(チームには)こういう大きな舞台での経験がなくて、きょうも怖がっていたり、精神的にも、技術的にも未熟なところもあったので、もっともっと全員が成長して全国大会に臨みたいと思います」。簡単にチャンスを作られていた部分などもちろん修正点はあるが、立石、長澤の強力2トップや粘り強い守備などベースが高いことも確か。“48番目の代表校”はチームとしてより成長を遂げて全国大会に臨む。

(取材・文 吉田太郎)
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