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MF小西はスペイン遠征でより意識高めた「止める・蹴る」を発揮し、鹿島学園を支える

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鹿島学園高の中盤の柱、MF小西慶太郎(11月取材)

「2年間同じような負け方をしていて、最後のチャンスだったのでそこは絶対に出てやるという気持ちでやっていました。決勝の時が一番相手の動きとか見えていたと思うので最後にそういうパフォーマンスができて良かった」。

 MF小西慶太郎(3年)は4年ぶりに選手権出場を果たした鹿島学園高の中盤の柱。昨年も先発を務めていたMFにとって悲願の選手権出場となった。

 県予選決勝ではボランチの位置でセカンドボールを回収。サイドの選手へ正確なボールをつけて攻撃の起点となった。県予選準々決勝で2得点を決めているが、チームを落ち着かせる部分など目立たないプレーでも貢献できる選手。また副キャプテンとして、キャプテンのCB遠藤聖矢とともにリーダーシップを発揮するなど中心選手として全国へ導いた。

 小西は埼玉県の坂戸ディプロマッツ出身。全国大会に出場したいという思いで茨城県の名門校へ進学した。全国大会にはなかなか手が届かなかったが、「鈴木(雅人)監督にたくさんのことを教えてもらって凄い来て良かったと思います」と振り返る。ビジャレアルと提携を結ぶ鹿島学園が毎年行っているスペイン遠征も自身を成長させたという。

「技術のところが自分たちが思っているよりも世界の技術って凄いと思って、特に止める・蹴るの技術が自分たちと違う。本気で取りに行ってもブレないでやってきますし。(ボールを)置く位置とか全然違う。スペインに行ったからこそ、『止める・蹴る』の重要性を理解できた」

 小西は念願の舞台だった全国大会で学んできたことを発揮する意気込みだ。「得点とか目立ったプレーはないかもしれないですけれども、チームにとって欠かせないなというプレーがしたい」。川崎FのMF田中碧が憧れだというボランチは「止める・蹴る」を発揮し、全国でも勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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