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大会屈指のバランサー、昌平MF柴は自分の役割を徹底しながらゴールも

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ゴールも狙うバランサー、昌平高の福島内定MF柴圭汰

「この身体のことはずっと言われると思うんですけれども、これでもできるんだと示していければ自分の自信にも繋げていけると思いますし、周りの子達にもよい目標になると思うので、頑張っていきたい」

 昌平高の福島内定MF柴圭汰(3年)は前回大会の優秀選手。正確なパスでビルドアップを好転させつつ、守備になった瞬間にその読みの鋭さとボール奪取力によって、何度もチームを助けていた。

 中体連出身のMFは登録身長160cmほどと非常に小柄。だが、強豪・昌平で2年時から先発を勝ち取り、欠かせない存在となった。昨年度の選手権で活躍し、福島からの内定を獲得。12月にパートナーを組むMF小川優介(3年)がU-18日本代表候補に選出されたこともエネルギーに、選手権に臨んでいる。

「(小川と)いつも一緒にやっていた身として、自分も頑張らないといけない。自分のところとDFのところで上手く相手の攻撃を縮めれば。昌平の攻撃は全国でもトップクラスだと思うので、そこは前と連動しながら自分も攻撃に参加しながら得点も狙っていきたい」

 バランサーとしての能力は大会屈指。だが、それ以上のプレーを柴は目指している。「最近スタッフに得点のところも求められている。そこは結果を残していかないとプロになったあとも上に上がっていけないと思うので、バランスは取りながらでも点は獲れるボランチになっていけばより相手にとって脅威になれると思うので、そこは意識して取り組んでいます。貪欲に狙っていきたい」。試合でもスペースへの飛び出しから強烈なシュートを放っている印象。藤島崇之監督が状態の良い選手として名を挙げていた職人ボランチが、まずは自分の仕事を徹底し、貴重なゴールも決めて日本一に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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