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[MOM3351]作陽GK徳本乃耶(3年)_「絶対に止められる」強心臓のPKストッパーが本領発揮!

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3人目のPKを止めた作陽高GK徳本乃耶(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.31 選手権1回戦 星稜高2-2 PK3-5作陽高 等々力]

「キーパーの徳本は県大会でも止めていて、公式戦で本領を発揮する。『これは止める』という雰囲気で、安心して見ていました」。酒井貴政監督が絶大な信頼を語ったのが、作陽高(岡山)の守護神・徳本乃耶(3年)だ。大舞台でも勝負強さを発揮してPKを止め、自らも「PKは自信があった」と胸を張った。

 1人目のキッカーから連続でコースを読んでいた。相手のシュートの勢いに上回られたものの、2人目のキックは手にボールを当てていただけに、「絶対に止められるという確信があった」。やや長い間を取った3人目との駆け引き。集中力を研ぎ澄ませた徳本は再びコースを読み切り、足に当ててのPKストップ。PK5-3の勝利を呼び込み、ヒーローの座を射止めた。

 大舞台でこそ、勝負強さを発揮する。「公式戦、大事な場面のPKには自信があった」と力を込めた徳本。試合中に相手選手の特徴を観察することで、PKの予測に役立てているという。冷静な読みの一方、キッカーと対峙する度に「シャー!」と声を張る、熱いルーティーンも印象的だ。

「自分に気合を入れて集中するため。相手に少しでもプレッシャーを与えられたらいいと思って、いつもPKの時は声を出すようにしています」

 全国の舞台でも輝きを放ったPKストッパーは「今日でより自信がついたかなと思う」と手応えをにじませ、「次は無失点で抑えられるように」と東福岡高戦を見据えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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