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青森山田が王座奪還へ王手!安斎ハット達成で3年連続の決勝進出!!矢板中央を5発で退ける

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青森山田は3年連続の決勝進出(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.9 高校選手権準決勝 矢板中央0-5青森山田 埼玉]

 第99回全国高校サッカー選手権は9日、埼玉スタジアムで準決勝を行い、第2試合は青森山田高(青森)が矢板中央高(栃木)を5-0で下した。青森山田は3年連続の決勝進出。11日の決勝は2年ぶり3度目の優勝を懸け、09年度大会以来11年ぶり2度目の優勝を目指す山梨学院高(山梨)と対戦する。

2年連続4度目の4強入りとなった矢板中央は4-4-2の布陣でGKは藤井陽登(2年)。4バックは右からSB坂本龍汰(3年)、CB島崎勝也(2年)、CB新倉礼偉(3年)、SB小出勇翔(2年)。ボランチはMF大畑凜生(2年)とMF升田大誠(3年)、右サイドハーフにFW鷹箸浩輔(3年)、左にMF唐橋玖生(2年)。FW多田圭佑(3年)とFW高野怜慈(3年)が2トップを組んだ。

青森山田は4-1-4-1の布陣でGKは韮澤廉(3年)、4バックは右からSB内田陽介(3年)、CB秋元琉星(3年)、CB藤原優大主将(3年、浦和内定)、左SBタビナス・ポール・ビスマルク(3年、岩手内定)。アンカーにMF宇野禅斗(2年)、シャドーは10番のMF松木玖生(2年)とMF安斎颯馬(3年)、右にMF仙石大弥(3年)、左にMF小原由敬(2年)、FW名須川真光(2年)が最前線に入った。

序盤から青森山田が押し込んだ。試合が動いたのは前半16分、小原のスルーパスから安斎がスピードを上げて仕掛けると、PA内左角度のない位置から右足を振り抜く。シュートはGK藤井の手を弾いてネットを揺らした。先制後も青森山田は素早いリスタート、セットプレーを軸に強度の高い攻撃を続ける。
 
 矢板中央はMF星景虎(2年)、MF小川心(3年)を投入して反撃を試みる。しかし、この試合でも青森山田の伝家の宝刀が炸裂する。前半35分、右サイド深い位置から内田がロングスローを入れると、ニアサイドの藤原が相手のマークを上回ってヘディングシュート。これがゴールマウスに吸い込まれ、スコアを2-0とした。

 矢板中央はFKの二次攻撃からゴールを狙ったが、セカンドボールへの反応が速い青森山田に跳ね返される。後半も流れは変わらず、立ち上がりに青森山田が追加点。内田のロングスローからニアサイドのタビナスがそらすと、松木が落としたボールを安斎が技ありのハーフボレーで突き刺し、3-0。後半5分にも右サイドで崩した流れから内田がクロスボールを供給。名須川がヘッドで押し込み、4-0にリードを広げた。

さらに後半29分、PA右を縦に仕掛けたMF藤森颯太(2年)がクロスを入れると、安斎が右足で突き刺し、ハットトリックを達成した。矢板中央の反撃は及ばず、2年連続のベスト4敗退。5-0で勝利した青森山田が2年ぶりの王座奪還へ王手をかけた。

(取材・文 佐藤亜希子)

●【特設】高校選手権2020

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