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MF谷口はピッチで山梨学院と自身の強みを表現。全国優勝チームの基準と個のレベルアップ求める

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選手権でレギュラーとして山梨学院高の日本一に貢献したMF谷口航大は新チームでも存在感ある動き

[2.6 山梨県高校新人大会決勝 日本航空高 0-2 山梨学院高]
 
 山梨学院高の長谷川大監督は決勝後、「(各選手が何かを出そうとチャレンジしていたが)自分のプレーがどういうプレーとか、自分が何ができるのか、必要なのか、自分がそれをどう活かすかまでいっていない」と分析。そして、「(強みが何かを)早く分かって、早く磨くチームが勝てるチームになっていくと思っているんですよ。全国の中で(青森)山田とか前橋育英は自分たちの足りないところ、自分たちの通用するところをいち早く知っているチームです。だからずっと強豪なんです。僕らはまだそこまで行っていない」と加えていた。

 日本一に輝いた選手権で山梨学院の強みとなっていたのは、「ハードワークして、諦めずに相手にプレッシング掛けながら、本当に攻守にトランジションのところで自分たちの優位性を持っていくところ」(長谷川監督)。それを当たり前のように表現した上で個人の強みを発揮することを新チームは求めていく。

 長谷川監督は「選手権を経験した谷口(航大)とか石川(隼大)とか、(茂木秀人)イファインとかは自分の何が通用するのか分かっていると思います」と期待する。その言葉通り、新人戦決勝では、交代出場で今大会初めてピッチに立ったMF谷口航大(2年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)が切り替えの速さや強度を発揮。強みである守備の部分で違いを生み出していた。

 谷口はこの日のパフォーマンスについて、「試合を落ち着かせるというところはできて、ちゃんとゼロで抑えられたのは自分の強みの守備のところでもできたと思います」と振り返る。

 日本一を勝ち取り、大会優秀選手にも選出された選手権で再確認した自分の強み。「運動量とか、飛び出して行くところとか、球際とか、セカンドボールは自分の強みなので、そこは今回も出せていたと思うので、そこは全国とか関係なく自分の強みを出せたのは良かったと思います」と頷く。

 今後は個人の強みとチームの強みを常に発揮すること、そしてプラスアルファを求めていく考えだ。「自分は守備の選手であるので、そこは必ずブレないで、攻撃の新しいところに取り組んでいきたいと思っています。自分たちは2連覇を目指している以上、どのチームにも負けちゃいけない。青森山田よりも強いと思われる、言われるチームにしていきたい」。日本高校選抜の選考合宿も経験し、自分の強みと課題を再確認したボランチは選手権優勝チームの基準となっていた部分を新チームに求め、自身もさらにレベルアップする。

(取材・文 吉田太郎)

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