湘南ベルマーレの浮嶋敏監督が24日、J1開幕戦・鳥栖戦(27日・レモンS)に向けたオンライン記者会見に出席し、「選手がわりと多く入れ替わっているので、一つになってチームを作る」と新シーズンを見据えた。

　湘南は昨季最下位に低迷し、下位4チームが降格する厳しいシーズンに挑む。昨季29得点とリーグ最少だった得点力不足が課題の一つだが、浮嶋監督は「アタッキングサードでの最後の質の部分。選手が変わっているが、攻撃の質、オフザボール、切り替えを含めて得点を増やしたい」と語った。

　湘南スタイルを体現してきたMF齊藤未月とMF鈴木冬一が海外に移籍したほか、MF松田天馬やMF金子大毅、DF坂圭祐ら主力選手が次々と流出。指揮官は「ベースとしてスタイルやゲームの戦い方を変えることはないが、いろんな数字が表しているように課題はある。攻撃の部分で昨年は点が取れていない課題をしっかり踏まえて、キャンプでは意識して取り組んだ」と浮上を誓う。

　会見に出席した主将のDF石原広教は「昨年最下位という結果で本来であれば降格していたシーズンで、奇跡的にJ1で戦えるチャンスをいただいたと思っている」と語ると、開幕戦に向けて「勝ちにこだわって、気持ちの面で全員が負けないように出来たら」と表情を引き締めた。

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