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大然2発! “交代的中”横浜FMが連敗危機から勝ち点1奪取、広島はまたもリード守れず

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FW前田大然が2ゴール

[3.7 J1第2節 横浜FM3-3広島 日産ス]

 J1リーグは7日、第2節を行い、横浜F・マリノスサンフレッチェ広島の試合は3-3の引き分けに終わった。横浜FMは一時2点ビハインドで開幕2連敗の窮地に陥ったが、選手交代で流れを手繰り寄せて勝ち点1を奪取。広島は開幕戦に続いてリードを守れず、連続ドローとなった。

 ホームの横浜FMは開幕節の川崎F戦(●0-2)から先発3人を変更。DF松原健、MFマルコス・ジュニオール、FW前田大然が新たに入り、開幕節で右SBを務めていたMF岩田智輝はルヴァン杯に続いてアンカーで起用された。対する広島は開幕節の仙台戦(△1-1)から2人を入れ替え、MFエゼキエウとMF藤井智也を使った。

 試合は4-4-2でソリッドに守る広島が先行する展開となった。まずは前半12分、DFチアゴ・マルチンスからボールを奪ったエゼキエウがペナルティエリア内でしかけると、チアゴに倒されてPKを獲得。これを古巣対戦のFWジュニオール・サントスが落ち着いて決め、早々に先取点を奪った。

 さらに前半26分、広島はJ・サントスの突破から敵陣でFKを獲得。これをMF青山敏弘がゴール前に送り込むと、ファーで合わせたDF佐々木翔のシュートは岩田にブロックされたが、FWドウグラス・ヴィエイラがボレーで狙い、GKオビ・パウエル・オビンナのファンブルを誘う。最後はDF東俊希が押し込んでリードを2点に広げた。

 横浜FMも前半30分すぎからペースを取り戻し、すぐさま1点を返す。同34分、DF松原健のスローインからFWオナイウ阿道、仲川とつなぎ、岩田が最終ライン裏に浮き球パスを供給。DF荒木隼人のクリアミスを見逃さなかったFW前田大然がDF野上結貴との競り合いを制し、GKの動きを見て落ち着いて決めた。同38分にはDFティーラトンのFKからDF畠中槙之輔のヘッドが枠を襲ったが、GK大迫敬介のビッグセーブに阻まれた。

 すると広島は後半アディショナルタイム6分、またも青山のFKからチャンスを創出。ゴール前に放り込まれたボールは仲川にクリアされたが、これが松原の手に当たると、一度はプレーが流されていたものの、VARの介入により試合が中断する。今村義朗主審はオンフィールド・レビューを行った結果、松原のハンドが認められてPKの判定。同9分、これをD・ヴィエイラが左に決め、3-1でハーフタイムを迎えた。

 苦しくなった横浜FMは後半4分、岩田に代わってMF渡辺皓太を投入する。すると同9分、右サイドでボールをキープした渡辺が低い弾道のクロスを送り込むと、ニアの仲川のシュートは空振りに終わったが、オナイウがダイレクトでシュート。このボールが大迫に触れられながらもゴールマウスに吸い込まれ、再び1点差となった。

 横浜FMはさらに後半22分、ティーラトンのパスに反応した渡辺が左のペナルティエリア角をえぐり、身体を開きながら右足で低弾道のクロスを送り込むと、前田がダイビングヘッド。これがネットを揺らしてついに同点に追いついた。対する広島も同25分、カウンターで突破したFW鮎川峻のパスをMF川辺駿が折り返し、J・サントスが強烈な左足シュートを狙うも、オビがビッグセーブ。試合は撃ち合いの様相を呈した。

 その後は両チームが次々に選手交代を実施。横浜FMは後半36分、前田に代わってFWエウベルを起用し、ブラジル・バイーアから加入した28歳ウインガーがJリーグデビューを果たした。エウベルは同41分、ティーラトンのクロスにニアで反応し、決定的なヘディングシュートを放つもわずかに枠外。そのままタイムアップを迎え、両チーム勝ち点1を獲得した。

(取材・文 竹内達也)
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