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「代表とクラブは違う」大迫勇也、276日ぶりゴールから代表初ハット

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ハットトリックを達成したFW大迫勇也

[3.30 W杯アジア2次予選 日本14-0モンゴル フクアリ]

 エースが日本代表で初のハットトリックだ。1トップでフル出場したFW大迫勇也(ブレーメン)は1-0の前半23分、DF吉田麻也の縦パスから追加点。5-0で折り返した後半10分に自身2点目を決めると、後半アディショナルタイム、チームの13点目となるダメ押しゴールでハットトリックを達成した。

 これで国際Aマッチ48試合18得点とした大迫だが、代表で1試合3得点は初。意外にもブンデスリーガやJリーグでもハットトリックの経験はなく、プロ入り後の公式戦では鹿島時代の13年8月7日に行われたスルガ銀行チャンピオンシップのサンパウロ戦(○3-2)以来となった。

「(ハットトリックは)かなり前ですね。相手も相手だったので、チームメイトに感謝しないといけない。一人では点を取れないし、その積み重ねで取れた3点だと思う」。そうチームメイトに感謝した。

 今季のブレーメンでは17試合に出場しているものの(うち先発は6試合)、シャドーやインサイドハーフなど本職ではないポジションでの起用が続き、いまだノーゴール。その鬱憤を晴らすように25日の韓国戦(○3-0)では2アシストを記録し、この日の得点が待望の“今季初ゴール”。昨年6月27日に行われた昨季のブンデスリーガ最終節・ケルン戦(○6-1)で決めた2ゴール以来、約9か月ぶり、実に276日ぶりの得点となった。

「代表とクラブではやっているポジションも違うし、頭の中の切り替えはある。難しい時期はあったけど、個人的には常にトレーニングを重ねて、コンディションを維持すること、上げていくことを意識していた」。モンゴル戦でのプレーがそのままブレーメンでのアピールに直結するということはないだろう。それでも、一つ肩の荷が下りたのは間違いない。

「ポジションは違うけど、アピールはし続けないといけないし、クラブでも絶対にチャンスは来ると思うので、しっかり狙っていきたい」。良い意味で気持ちの切り替えにもなった今回の代表シリーズ。これを残り8節となったブンデスリーガにもつなげていく。

(取材・文 西山紘平)

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