beacon

CL決勝はプレミア対決!! レアル封じたチェルシーが9季ぶりファイナル進出

このエントリーをはてなブックマークに追加

MFメイソン・マウントがダメ押しゴール。R・マドリーの選手たちはピッチに崩れ落ちた。

[5.5 欧州CL準決勝 チェルシー 2-0 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は5日、レアル・マドリー(スペイン)対チェルシー(イングランド)の準決勝第2戦を行った。チェルシーが2-0で勝利し、合計スコア3-1で2011-12シーズン以来9年ぶりの決勝進出。5月29日に行われる決勝はマンチェスター・シティとのプレミアリーグ対決となった。

 R・マドリーのホームで行われた第1戦は1-1の引き分け。1点のアウェーゴールを持つチェルシーは第1戦から先発1人を入れ替え、2トップの一角にFWクリスティアン・プリシッチに代わって直近のプレミアリーグで2ゴールを挙げているFWカイ・ハバーツを起用した。

 対するR・マドリーは負傷離脱のDFラファエル・バランに代わり、DFセルヒオ・ラモスが新型コロナ感染と左ふくらはぎの負傷から復帰。DFダニエル・カルバハルが離脱した右ウイングバックにはFWビニシウス・ジュニオールを入れ、2トップの一角にはFWエデン・アザールを抜擢した。左ウイングバックもDFマルセロからDFフェルラン・メンディに代わった。

 立ち上がりの主導権を握ったのはR・マドリー。MFカゼミーロが最終ラインに落ちて組み立てに参加すると、MFルカ・モドリッチとMFトニ・クロースがボールを前進させる。ところが徐々にチェルシーがペースを取り戻し、前半18分にはDFベン・チルウェルのクロスからFWティモ・ベルナーがワンタッチで流し込む。だが、これはオフサイドに終わった。

 R・マドリーは前半26分、中盤で前を向いたカゼミーロがクロースに当て、ベンゼマがミドルシュート。うまく巻いたボールがゴール右隅ギリギリのところを突いたが、R・マドリーのメンディの従兄弟でもあるチェルシーGKエドゥアルド・メンディが見事な横っ飛びで防ぎ切った。

 すると前半28分、チェルシーが試合を動かした。バイタルエリアで受けたMFエンゴロ・カンテが華麗なターンから前を向き、ベルナーとのワンツーで局面を打開。左サイドにスルーパスを送ると、フリーで抜け出したハバーツがループシュート。これはクロスバーに弾かれたが、落ちてきたボールをベルナーが頭で合わせ、先制に成功した。

 1点を奪われながらも依然としてアウェーゴールが必要なのは変わらないR・マドリーは前半36分、左サイドに開いたMFルカ・モドリッチからのクロスに反応したベンゼマが完璧なヘディングシュートを放つも、再びメンディがファインセーブ。チェルシーが1-0でリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半もチェルシーの優位は変わらない。後半2分、DFセサル・アスピリクエタのクロスに合わせたハバーツのヘディングシュートがクロスバーに直撃。同9分にはベルナーのポストプレーからハバーツがつなぎ、ゴール前に抜け出したマウントが決定的なシュートを放つと、14分にもハバーツがGKティボー・クルトワとの1対1を迎えた。

 もっとも、クルトワの好守に助けられてこの苦境をなんとか耐えたR・マドリー。後半18分にはビニシウスとメンディに代わってFWマルコ・アセンシオと前日4日に新型コロナウイルスの陰性判定が出たばかりのMFフェデリコ・バルベルデを入れ、なんとか1点を奪うべく前に出た。

 それでもチェルシーの勢いは止まらず、後半40分に追加点。カンテのボール奪取から途中出場のプリシッチがペナルティエリア右を切れ込み、低いクロスをMFメイソン・マウントが押し込んだ。このまま試合はタイムアップ。トーマス・トゥヘル監督率いるチェルシーは過去2シーズンと同様、またも監督交代した年に決勝進出を達成。一方、R・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督は初めて準決勝に敗れた。

●ラ・リーガ2020-21特集
●チャンピオンズリーグ(CL)20-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP