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ミャンマー戦は権田不在…GKシュミットがW杯予選初出場へ闘志「2人に競争で勝っていかないといけない」

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オンライン会見に出席したGKシュミット・ダニエル(シントトロイデン)

 シントトロイデンGKシュミット・ダニエルにとって、昨年11月のオーストリア遠征以来の日本代表合宿となる。今回はこれまでレギュラーを守ってきたGK権田修一(清水)が遅れて合流するため、28日のW杯予選ミャンマー戦(フクアリ)は予選初出場の絶好のチャンス。24日のオンライン取材で「まずは練習でアピールしたい」と意気込みを語った。

 日本代表は今回の活動でW杯予選3試合と、キリンチャレンジ杯2試合を予定。そのうち28日のミャンマー戦は国際Aマッチウィーク外のため国内組が招集できず、権田がメンバーを外れている。そうした中で出場が見込まれるのが、森保ジャパンで権田に続く出場機会を得ているが、これまでの予選5試合では出番のなかったシュミットだ。

 合流日の24日に行われたオンライン取材に出席したシュミットは「自分はこれまでW杯予選の出場がないということで、W杯予選に出ることは今回の活動の一つの目標でもあるし、今までずっと出ているゴンちゃんがいないというのも影響がないわけではない」と闘志をアピール。GK川島永嗣(ストラスブール)、GK中村航輔(ポルティモネンセ)といった欧州での経験豊富な守護神も居並ぶ中で「永嗣さんもいるし、航輔もいるし、その二人に競争で勝っていかないといけない」と力を込めた。

 今季はベルギーリーグで24試合に出場。シーズン序盤は右足の負傷で出遅れ、チームも1勝3分6敗で降格圏に沈んでいたが、シュミットの復帰後は9勝5分10敗と浮上し、無事に1部残留を果たした。

「序盤は一時最下位になった中、そこからなんとか盛り返して残留の手助けができた。順位を上げてシーズンをフィニッシュしたので、満足はしていないけど、最低限の仕事はできたと思っている」。

 もっとも、そうした手応えを語った一方で「GKはチームを勝たせるべきポジションだと思うので、そういう意味ではまだ勝ち数が少ない」とチームの結果にも目を向ける。「数字でセーブ率とかリーグのGKで上位にいられるのは嬉しいけど、チームを勝たせる面で仕事ができているかというとそうではない」。そうしたメンタリティーはこの日本代表でも求められるものだ。

 シュミットは今回の3週間にわたる長期の代表活動に向け、4月18日のベルギーリーグ閉幕後から「できることはやってきた」とオフ返上で自主トレーニングを重ねてきた。「毎日、刺激的な練習が待っていると思うし、一日一日成長できるチャンスだと思うので、時間を上手く使って、毎日の練習で意識することから一日をスタートして、練習でチェックして、フィードバックしながら過ごせれば」。この期間をも成長につなげ、W杯予選出場へアピールしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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