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[MOM3487]聖光学院DF平山遼(3年)_仲間に感謝の主将、攻守両面で奮闘して福島3位へ導く

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聖光学院高CB平山遼主将は攻守両面で勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.6 インターハイ福島県予選3位決定戦 福島東高 2-2(PK3-4)聖光学院高 Jヴィレッジスタジアム]

 3位でインターハイ福島県予選を終えた聖光学院高の山田喜行監督が、「全て、アイツです」と信頼するリーダーだ。

 聖光学院は前日に不甲斐ない敗戦。試合後のミーティングでCB平山遼主将(3年=ウイングスSC出身)は、「個人が変わるしかない」「しっかり自分が考えるように」と少ない言葉でチームメートたちの奮起を求めたという。コーチ陣から聖光学院の歴史についての話なども教わった結果、この日チーム全体が気持ちの込もった戦い。平山は仲間たちの戦いを讃えていた。

 この日は福島東高のエースFW守屋巧(3年)をどう封じるかもポイントに。守屋一人に計6本のシュートを放たれ、1点を奪われてしまったが、平山は空中戦を含めて球際で健闘し、同じく競り合いで強いCB齋藤圭吾(3年)とともに食い下がって最小限の失点で切り抜けた。

「自分の強みは球際での戦いや競り合いかなと思います。個人的には9番の選手(守屋)が相手の得点源だということは分かっていたので止めるという気持ちで今日の朝から気持ちを作ってきていたので止めることができました」

 一方で延長前半3分には左サイドからのロングスローでFW佐藤慧真(3年)の勝ち越しゴールをアシスト。PK戦では5人目のキッカーとして登場し、3位へ導くゴールを決めた。攻守でチームに貢献した主将は勝利の瞬間、真っ先にスタンドのチームメートの下へ。そして、仲間たちと喜びを分かち合っていた。

「スタンドに3年生がいつもよりも多めにいて、3年生はインターハイがなくなっちゃていた訳で、それでもチームのために色々とやってくれていたので。本当にスタンドの人たちには感謝しなければいけないと真っ先に行きました」

 昨夏から先発を担うCBは、個人としても目標を追い続ける。「自分的には上を目指したい。日本代表でいうと吉田麻也選手のような落ち着いていて、良い判断ができるCBになりたい」。冬までに成長し、選手権で上へ行くことも目標。それを達成するために、チームメートとともに日々努力を続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2021

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