beacon

不慣れな途中出場にもトライ…DF山根「ああいう相手を圧倒しないといけない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表DF山根視来(川崎F)

 日本代表DF山根視来(川崎F)は11日に行われたキリンチャレンジカップ・セルビア戦で、後半20分からピッチに立った。「あれだけ大きい選手が揃うチームとするのは初めてだったけど、ああいう相手を圧倒してやらないといけないと思っているので、チャレンジという意味で積極的にプレーした」。初めてとなる欧州勢との対峙で、新たな経験を積み重ねたようだ。

 90分間プレーすることが求められるサイドバックというポジションもあり、Jリーグデビューを果たした2017年以降、山根がリーグ戦で途中出場したのは湘南時代の3試合のみ。A代表では3日のU-24日本代表戦に続いての途中出場となったが、「難しい」という思いもあるという。

 それでもセルビア戦では「全体を外から見ていて、いまどういう状況だからどうしないといけないということをよく考えないといけないと思って入った」と適応することにトライ。「前半と違って後半はテンポが速いゲームになったので、僕が持った時にゆっくりしたほうがいいところはゆっくりしたし、味方の感じを見ながらプレーした」という取組みも続けながら、終盤の25分間の任務を果たした。

 A代表キャップはこれで3試合。2021年に入ってからの活動で着実に歩みを進めているように思われる。だが、山根は普段のトレーニングを通じて「難しいと感じることもある」と心境を明かす。

「判断のスピードもそうだし、インテンシティの中で発揮する技術が本当の技術。うまければいいわけではないし、走れればいいわけではないし、そういったところのレベルが高い。一緒に活動している選手たちの強度、インテンシティは見習っていかないといけないし、状況判断して正確にプレーしないといけないのはなかなかハードルが高い」。

 とはいえ、そうしたギャップを突きつけられるのも代表活動に参加できているからこそだ。今回の活動は残すところ、15日のカタールW杯アジア2次予選・キルギス戦のみ。山根は「チャレンジしないといけない立場だし、これを最後にもしかしたら呼ばれなくなる可能性もあるので、残り1試合で持っているものをすべて出してアピールしていきたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集
●カタールW杯各大会予選一覧

TOP