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「エリクセン、愛してる!」優勝候補ベルギーがルカク2発などでロシア撃破! 初戴冠へ白星スタート

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ベルギーが白星スタート

[6.12 EURO B組第1節 ベルギー3-0ロシア サンクトペテルブルク]

 欧州選手権(EURO2020)のグループB第1節が12日に開催され、ベルギー代表が敵地サンクトペテルブルクでロシア代表に3-0で勝利した。前半10分にFWロメル・ルカク(インテル)、同34分にDFトーマス・ムニエ(ドルトムント)、後半43分に再びルカクがゴールを記録。白星スタートのベルギーは17日の第2節でデンマーク代表と、ロシアは16日にフィンランド代表と対戦する。

 MFケビン・デ・ブライネ(マンチェスター・C)、MFエデン・アザール(R・マドリー)、ルカク、GKティボー・クルトワ(R・マドリー)ら脂の乗った黄金世代を擁し、優勝候補の一角と目されるFIFAランク1位のベルギー。悲願の初戴冠に向けた初戦では、鼻骨と左眼窩を骨折したデ・ブライネ、アキレス腱の手術からの回復途中となっているMFアクセル・ビツェル(ドルトムント)が欠場した。

 それでも分厚い選手層を誇るベルギーは開始から主導権を握り、前半10分に均衡を破る。相手を押し込んだ状態から右サイドのFWドリース・メルテンス(ナポリ)がクロスを供給。PA内中央に抜け出したルカクはオフサイドポジションにいたが、DFアンドレイ・セミョノフ(アフマト・グロズヌイ)に当たったボールに反応し、左足でゴール右に蹴り込んだ。

 ルカクは得点後、カメラに向かって顔を近づけ、「クリス、クリス、愛してる!」。他会場のデンマーク対フィンランドの試合中に意識を失って倒れ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)などの措置を受けた同僚のデンマークMFクリスティアン・エリクセン(インテル)にメッセージを送った。なお、エリクセンは病院に移送され、容態は安定していると欧州サッカー連盟(UEFA)やデンマークサッカー協会(DBU)からアナウンスされている。

 ベルギー対ロシアはそのまま1-0で推移すると、前半25分にアクシデント。ベルギーDFティモシー・カスターニュ(レスター・シティ)とロシアMFダレル・クズヤエフ(ゼニト)が空中戦の競り合いで頭をぶつけ合い、ピッチに倒れ込む。カスターニュは同27分にムニエと、止血して一度復帰したクズヤエフは同30分にMFデニス・チェリシェフ(バレンシア)と交代した。

 その後もベルギーのペースは変わらず、前半34分に2点目が生まれる。左サイドのMFトルガン・アザール(ドルトムント)が右足でクロスを送り、GKアントン・シュニン(ディナモ・モスクワ)が弾いたボールを途中出場のムニエが左足で押し込んだ。

 ロシアの不運は続く。右膝付近を痛めたMFユーリ・ジルコフ(ゼニト)がプレー続行不可能となり、前半43分にDFウヤチェスラフ・カラバイェフ(ゼニト)が緊急投入された。

 2点を追いかけるロシアはハーフタイム明けからMFドミトリ・バリノフ(ロコモティフ・モスクワ)に代え、DFイゴール・ディベエフ(CSKAモスクワ)をピッチに送り出す。これに伴い、4バックから3バックに変更した。

 前半よりもゴールに迫るシーンを増やしたロシアだったが、E・アザールやDFトーマス・フェルマーレン(神戸)を途中投入したベルギーからゴールを奪えない時間が続く。後半43分にはムニエのスルーパスに走り込んだルカクに決定的な3点目を献上。0-3の完封負けを喫し、黒星発進となった。

カメラに向かってメッセージを送るFWロメル・ルカク


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